配合飼料価格 1トン当たり2000円値下げ 4~6月期 JA全農2023年3月22日
JA全農は3月22日、4~6月期の配合飼料価格を1~3月期に対し全国全畜種総平均でトン当たり2000円値下げすると発表した。2期連続で値下げする。
全農によると、トウモロコシのシカゴ定期は12月には1ブッシェル(25.4㎏)6.5ドル前後だったが、南米産の作柄が高温乾燥などで悪化するとの懸念が出て上昇し、1月には同6.8ドル前後で推移した。
その後、米国産の輸出需要が低調なことや2月23日に米国農務省が前年を上回る米国産の作付け見通しを発表したことから下落し、現在は同6.3ドル前後で推移している。
今後は南米産の作柄、米国産新穀の作付け面積、作付時の天候などに左右される相場展開が見込まれている。
大豆粕のシカゴ定期は、昨年12月1日に米国政府が事前予想を下回るバイオディーゼル使用義務数量案を発表したことから、副産物の大豆粕の発生量が減少するとの見込みなどから、12月上旬に1トン450ドルから520ドルまで急騰した。その後、南米の高温乾燥懸念などから堅調に推移し、現在は同530ドル前後となっている。国内の大豆粕価格はシカゴ定期の上昇で値上がりが見込まれるという。
米国ガルフ・日本間のパナマックス型の海上運賃は昨年11月上旬には1トン60ドル前後で推移していたが、原油相場の下落や中国向け鉄鉱石、石炭の輸送需要が減少し、船腹需給が緩み、2月には同50ドルを下回った。今後は南米産大豆の輸送が本格化することに加えて、原油価格が上昇していることから海上運賃は堅調に推移すると見込まれている。
為替は昨年12月上旬には1ドル136円前後だったが、12月20日に日銀が長期金利の変動許容幅を拡大したことを事実上の利上げと市場が捉えたことで1月には同128円まで円高が進んだ。その後は、米国で発表された消費者物価指数が事前予想より上回ったことかから米国ではさらに利上げが見込まれる一方で日本は金融緩和策が継続されるとの見通しから円安が進み、現在は133円前後となっている。
日米の金利差の拡大によって円安が進む見方がある一方、利上げによる米国経済の悪化も懸念されることから一進一退の相場展開が見込まれるという。
(公社)配合飼料供給安定機構によると今年1月の配合飼料工場渡価格は1トン10万円を超えており、過去最高の価格水準で高止まりの状態が続いている。政府は高止まりが続いた場合も生産者の飼料コストの急増を抑制する「新たな特例」を配合飼料価格安定制度による補てん金の仕組みのなかに創設することを3月22日に決めた。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ホウレンソウにクロテンコナカイガラムシ 県内で初めて確認 神奈川県2024年12月23日
-
【注意報】カンキツ類にミカンナガタマムシ 県内全域で多発 神奈川県2024年12月23日
-
24年産新米、手堅い売れ行き 中食・外食も好調 スーパーは売り場づくりに苦労も2024年12月23日
-
「両正条植え」、「アイガモロボ」 2024農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2024年12月23日
-
多収米でコメの安定生産・供給体制を 業務用米セミナー&交流会 農水省補助事業でグレイン・エス・ピー ①2024年12月23日
-
多収米でコメの安定生産・供給体制を 業務用米セミナー&交流会 農水省補助事業でグレイン・エス・ピー ②2024年12月23日
-
香港向け家きん由来製品 島根県、新潟県、香川県からの輸出再開 農水省2024年12月23日
-
農泊 食文化海外発信地域「SAVOR JAPAN」長野、山梨の2地域を認定 農水省2024年12月23日
-
鳥インフル 米アイダホ州、ネブラスカ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年12月23日
-
農林中金 当座預金口座規定を改正2024年12月23日
-
農林中金 変動金利定期預金と譲渡性預金の取り扱い終了2024年12月23日
-
「JA全農チビリンピック2024」小学生カーリング日本一は「札幌CA」2024年12月23日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」栃木県で三ツ星いちご「スカイベリー」を収穫 JAタウン2024年12月23日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」大分県で「地獄めぐり」満喫 JAタウン2024年12月23日
-
「全農親子料理教室」横浜で開催 国産農畜産物で冬の料理作り JA全農2024年12月23日
-
「愛知のうずら」食べて応援「あいちゴコロ」で販売中 JAタウン2024年12月23日
-
Dow Jones Sustainability Asia Pacific Indexの構成銘柄7年連続で選定 日産化学2024年12月23日
-
「東北地域タマネギ栽培セミナー2025」1月に開催 農研機構2024年12月23日
-
NTTグループの開発した農業用国産ドローンの取り扱い開始 井関農機2024年12月23日
-
北海道立北の森づくり専門学院 令和7年度の生徒を募集2024年12月23日