8月から乳価10円引き上げで大手乳業メーカーと妥結 関東生乳販連2023年3月31日
資材高騰などで酪農をめぐる経営環境が悪化する中、関東生乳販連は3月31日までに、飲用、発酵乳向け乳価について、8月から1キロ10円引き上げることで大手乳業メーカー3社と妥結したことを明らかにした。
関東生乳販連は、飼料や光熱費などあらゆる資材が高騰して酪農家が厳しい経営環境に直面する中、6月から15円の引き上げを求めて交渉を進めていた。その結果、大手3社と8月1日の出荷分から飲用向けなどの生乳1キロ10円の引き上げで妥結した。同販連の受託乳量は都府県最大で、引き上げの動きは各地に広がるとみられる。
乳価をめぐっては昨年11月に飲用向けが引き上げられ、今年4月から加工向けが引き上げられる。中央酪農会議が今月公表した酪農家への実態調査によると、全体の85%が赤字経営で、1か月の赤字額が「100万円以上」と答えた酪農家が4割以上に上り、6割近くが「離農を考えることがある」と答えるなど、危機的な状況が浮き彫りになっていた。
今回の妥結について、関東生乳販連は「年明け以降、飲用需要が減る状況の中で、要求額には届かなかったが2桁の引き上げを確保できた。酪農家が大変厳しい中、早期妥結をして現場に届けたいとの判断もあった」と話している。
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