ホクレン バター向け生乳 1kg6円引き上げで決着2023年9月1日
ホクレンは8月31日、バター仕向けの乳価を現行価格より1kg当たり6円引き上げることで乳業メーカーと合意したと発表した。
12月1日から適用される。用途別原料乳価格は脱脂粉乳・バター等向け、生クリーム等向けとして価格交渉をしてきたが、今回は脱脂粉乳・バター向け等のうちバターに仕向ける分だけ1kg当たり6円引き上げる。引き上げ率は7.0%。また、生クリーム向けも6円引き上げる。引き上げ率は6.6%。
国際的な穀物価格の上昇や子牛価格の下落で酪農経営が非常に厳しくなるなか、ホクレンは加工向けの乳価を期中改定するよう乳業メーカーと交渉してきた。
ホクレンによるとバターはインバウンド需要が戻り需要が上向いている一方、ヨーグルト需要などは回復せず脱脂粉乳の在庫は積み上がっている。
そのため今回の交渉では脱脂粉乳向けの乳価を引き上げると需要減退で在庫がさらに増えるのではないかとの懸念から、バター向けだけ引き上げる異例の決着となった。
今回の合意は大手乳業者と中堅乳業者15社と合意。全取引先は約140社あることからホクレンは今後、他の乳業社と交渉する。
ホクレンによると、今回の引き上げで12月以降、生産者に支払うプール乳価(総合乳価)は現在とくらべて1kg当たり2円20銭上がるという。
重要な記事
最新の記事
-
米農家(個人経営体)の「時給」63円 23年、農業経営統計調査(確報)から試算 所得補償の必要性示唆2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(1)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(2)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
「令和の百姓一揆」と「正念場」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月2日
-
JAみやざき 中央会、信連、経済連を統合 4月1日2025年4月2日
-
サステナブルな取組を発信「第2回みどり戦略学生チャレンジ」参加登録開始 農水省2025年4月2日
-
JA全農×不二家「ニッポンエール パレッティエ(レモンタルト)」新発売2025年4月2日
-
姿かたちは美しく味はピカイチ 砂地のやわらかさがおいしさの秘密 JAあいち中央2025年4月2日
-
県産コシヒカリとわかめ使った「非常時持出米」 防災備蓄はもちろん、キャンプやピクニックにも JAみえきた2025年4月2日
-
霊峰・早池峰の恵みが熟成 ワイン「五月長根」は神秘の味わい JA全農いわて2025年4月2日
-
JA農業機械大展示会 6月27、28日にツインメッセ静岡で開催 静岡県下農業協同組合と静岡県経済農業協同組合連合会2025年4月2日
-
【役員人事】農林中金全共連アセットマネジメント(4月1日付)2025年4月2日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年4月2日
-
【スマート農業の風】(13)ロボット農機の運用は農業を救えるのか2025年4月2日
-
外食市場調査2月度 市場規模は2939億円 2か月連続で9割台に回復2025年4月2日
-
JAグループによる起業家育成プログラム「GROW&BLOOM」第2期募集開始 あぐラボ2025年4月2日
-
「八百結びの作物」が「マタニティフード認定」取得 壌結合同会社2025年4月2日
-
全国産直食材アワードを発表 消費者の高評価を受けた生産者を選出 「産直アウル」2025年4月2日
-
九州農業ウィーク(ジェイアグリ九州)5月28~30日に開催 RXジャパン2025年4月2日
-
「JPFA植物工場国際シンポジウム」9月1、2日に開催 植物工場研究会2025年4月2日