「ベーリンガーインゲルハイム 獣医学奨学プログラム」日本で展開開始2023年12月19日
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパンは12月18日、獣医学生を支援する「ベーリンガーインゲルハイム 獣医学奨学プログラム」を日本で2024年度から正式に展開することを発表した。
同プログラムは、獣医学生に対して、主に北米の獣医大学に夏季約3カ月間の留学をサポートするもので、海外の獣医大学の研究室において実践的なバイオメディカルの研究に触れる機会を提供。この留学経験により、獣医学生に獣医学サイエンスへの関心を深めると同時に、将来の可能性や選択肢を広げてもらうことを目的としている。案内や募集は全国17の全ての獣医大学を通じて行い、プログラムに参加する学生の選考と留学に関する支援を予定。
「ベーリンガーインゲルハイム 獣医学奨学プログラム(Boehringer Ingelheim Veterinary Scholars Program: BIVSP)」は、1989年に設立され、現在は北米の約40の獣医大学が夏季留学を受け入れ、米国、カナダ、フランス、オランダ、ドイツ、西インド諸島など40校以上の獣医大学が学生を送り出している。これまでに同プログラムを通じて支援した獣医学生は累計4000人以上にのぼる。
日本では、2023年度にパイロットとして初運用し、その結果を踏まえて2024年度から正式に導入。2023年度に日本から米国・コロラド州立大学(Colorado State University)に夏季留学した宮崎大学農学部獣医学科4年の重橋あかりさんは「海外で学んで新たな世界を知り、日本の獣医療の強みにも改めて気づき、自信が持てるようになった。これが、私にとって一番大きなことでした。これから獣医学生としてさらに学び、5年生以降は研究室にも正式に配属されたらさらに研究を深めていきたい」と話している。
また、同プログラムの日本での正式展開にあたり、ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパンの長谷部裕之社長は「動物と人の健康に寄与する企業として、日本の若手サイエンティストを支援することで、世代を超えて科学や獣医学の発展に寄与してまいります」と話している。
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