畜産施設の糞尿処理で悪臭対策 良質な堆肥化を促進 微生物製剤を開発 B・Jコーポレーション2024年3月29日
株式会社B・Jコーポレーション(神奈川県厚木市)は、特許出願済の堆肥用発酵促進剤「BJC-HK」シリーズの新製品、牛糞用発酵促進剤「BJC-HKGF」、豚ぷん用発酵促進剤「BJC-HKTP」、鶏糞用発酵促進剤「BJC-HKKF」の3種類を新たに開発した。
発酵促進剤「BJC-HK」
BJC-HKシリーズは、植物由来の乳酸菌に有機物の分解・発酵能力に優れる数種類の微生物を高濃度に培養した、液体微生物製剤のバイオ発酵促進剤。食品残滓である生ごみの堆肥処理に使う発酵菌剤や、国土交通省の河川管理等でも利用されている。河川敷に発生した大量の雑草、雑木等を毎年春から夏にかけて刈り取り、年間100トン規模を堆肥化する際にも使われており、発酵時に悩まされる悪臭の軽減でも長年の実績を認められている。
従来、養牛・養豚・養鶏等の畜産関連施設から排出される糞や尿を堆肥化する際には、通常水分を調整して大量に積み上げて発酵熟成させる「野積み方式」があるが、この方法では匂いの問題や虫が発生し、近隣への悪臭対策や衛生問題の課題がある。また、CO2の約25倍の温室効果があるされるメタンガス発生の原因になるが、発酵促進剤BJC-HKシリーズは主に乳酸発酵であるため、メタンガスを発生させず温暖化対策でSDGsにも貢献できる。
発酵促進剤の散布
牛糞堆肥専用に開発した発酵促進剤「BJC-HKGF」(10L、1万5400円)は、乳牛・和牛の糞尿の堆肥化で発酵力が強く、発酵期間を大幅に短縮。冬に外気温が低く発酵温度が上がらず発酵しない場合、発酵に失敗した堆肥の再発酵の利用、浄化槽から排出される汚泥の堆肥化のほか、スラリーストア(糞尿を貯留する地上式円形の糞尿貯留槽タンク)に投入して悪臭がなく良質な液肥ができる。また、発酵促進剤の希釈液を畜舎の床ワラに混ぜて敷いて匂い対策をしてから、堆肥として発酵させている畜産農家もおり、畜舎の環境改善で牛の健康維持とストレス軽減につながる。
豚糞堆肥専用に開発した発酵促進剤「BJC-HKTP」(10L、1万5400円)は、発酵力が強く発酵期間を大幅に短縮。また、冬に外気温が低く発酵温度が上がらず発酵しない場合や、発酵に失敗した堆肥の再発酵の利用、発酵促進剤の希釈液を畜舎に散水して臭いの軽減等でも利用されている。畜舎の環境改善で豚の健康維持とストレス軽減につながる。
また、鶏糞堆肥専用に開発した発酵促進剤「BJC-HKKF」(10L、1万5400円)は、発酵時に最も匂いが強く近隣への悪臭対策が課題である鶏糞の匂いを軽減しながら良質な堆肥作りを可能にする。冬に外気温が低く発酵温度が上がらず発酵しない場合や、発酵に失敗した堆肥の再発酵の利用、発酵期間の大幅な短縮を実現する。価格はいずれも税込。
◎バイオ発酵促進剤「BJC-HKシリーズ」特長
・効果が早い
発酵力が強い乳酸菌を主体とした微生物を独自の製法により高濃度培養しているため、発酵期間の大幅な短縮を実現。
・経済的
高濃度培養のため原液から1000倍以上希釈して使用でき、経済的。
・安心
堆肥作りの際に発酵促進剤を使用すると70℃前後の高温で発酵するため堆肥に含まれる病原性菌類や雑草の種子を不活性化させて良質な堆肥作りが可能。
・安全
人畜無害で安全性が高い乳酸菌を主体とした微生物を厳選して培養。マウスを用いた安全性試験による急性経口毒性試験によって安全性も確認されている。
・悪臭対策
発酵時に悩まされる悪臭であるアンモニアや硫化水素等も発酵促進剤に含まれる酵素や微生物の力によって軽減しながら理想的な発酵が可能。
・環境にやさしい
乳酸菌で高温バイオ発酵、畜産糞尿の堆肥化でメタンガスを出さない温暖化対策でSDGsに貢献。
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