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農水省『全国版畜産クラウド』とデータ連携 ファームノート2024年4月26日

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酪農・畜産業界に特化したIoTソリューションの開発・提供するファームノートは、農林水産省が取り組む全国版畜産クラウドシステムに蓄積された情報を利活用する事業者となったことを発表。初の商用利用に向けた取組として、酪農・畜産経営の高度化に貢献する。

農水省『全国版畜産クラウド』とデータ連携 ファームノート

具体的な取り組みとしては、4月25日から商用利用に向けて、クラウド牛群管理システム「Farmnote Cloud」と全国版畜産クラウドシステムとの連携の実証を開始する。全国版畜産クラウドシステムとのデータ連携によるサービス提供の実証の取組としては初めて。

酪農・畜産生産者にとって、牛の出生や異動(転入・転出)などの情報管理は、大きな負担となっている。牛個体識別台帳にこれらの情報を登録しつつ、さらに牛群管理ソフトにそれぞれに二重で登録するという煩雑な作業時間が、本来の業務に集中する妨げにもなる。

牛個体識別情報を活用する全国版畜産クラウドシステムとFarmnote Cloudが連携することで、こうした作業の煩わしさから開放。牛の在籍情報や分娩情報など必要な情報を一元的に管理することが可能になり、生産者はいつでもどこでも牛の情報にアクセスできるため、効率的に牛群管理を行える。

全国版畜産クラウドシステムは、農林水産省が2018年9月に運用を開始した牛の個体識別情報の履歴情報等を集約するデータベース。全国乳用牛135万6000頭、肉用牛268万7000頭を管理しており、すべての酪農・畜産生産者の生産性を向上させ、畜産経営の改善に役立てることを目的としている。

牛の導入や出荷は多い日には100頭を超えることがあり、牧場の経営状況を可視化するうえで、牛の在庫数の把握は欠かせないが、今回のデータ連携の実現により、自動で在庫管理ができるようになる。

酪農経営体では、生乳生産の出荷見通しが不安定になったことで、繁殖戦略に変化が求められ、後継となる乳用牛を確保することに加え、受精卵移植を活用した個体販売によって収益を最大化することが求められている。今回のデータ連携の実現により、牛群管理に必要な情報が自動取得できるため、ゲノム検査だけで繁殖計画を実行できる。

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