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家畜ふん尿由来「バイオメタン」商用利用を開始 エア・ウォーター2024年5月13日

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エア・ウォーターは、LNG(液化天然ガス)の代替燃料となる家畜ふん尿由来の「バイオメタン」の製造から販売に至るサプライチェーンを確立。5月10日に、ボイラー燃料として利用するよつ葉乳業株式会社十勝主管工場へ納入を開始した。

原料となる家畜ふん尿由来のバイオガスと液化バイオメタン製造プラント(帯広市)原料となる家畜ふん尿由来のバイオガスと液化バイオメタン製造プラント(帯広市)

同社は、環境省実証事業により、家畜ふん尿由来のバイオガスに含まれるメタン分を分離・液化し、液化天然ガス(LNG)の代替燃料として脱炭素を推進する顧客へ供給する、一連のサプライチェーンモデルの構築と実証を北海道十勝地方で進めてきた。

原料の捕集・輸送体制や製造プロセスの確立、品質実証など実証事業が終了した今年度から、これまでに得た知見や技術的なノウハウ、自治体や地域社会とのつながりを生かし、この取り組みを商用化する。家畜ふん尿由来のバイオメタンを新たなエネルギー製品として製造・販売する取り組みは、国内唯一の事例となる。

販売するバイオメタンは、酪農家が飼育する乳牛のふん尿由来のバイオガスが原料となるため、酪農が盛んな地域においてはカーボンニュートラルかつ持続可能な国産エネルギー。また、家畜ふん尿を廃棄物でなく未利用のバイオ資源と捉え、新しいエネルギーを創出することで、家畜ふん尿に起因する臭気や水質汚染などの社会課題の解決にも貢献する。

同社は今後、バイオメタンを活用したい需要家とふん尿を有効活用したい供給元の双方のニーズを安定的に満たすことができるよう、地域社会と連携しながら原料調達を進め、バイオメタンの供給量を増やす。また、普及活動や市場創出を図ることで、新たなビジネスモデルの確立を進める。

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