チーズの世界大会「World Cheese Awards」北海道「瀬棚」がSuper Gold賞に選出 CPA2024年11月20日
NPO法人チーズプロフェッショナル協会(CPA)は11月15日~18日、ポルトガルのヴィセウで開かれた世界的なチーズのコンテスト「World Cheese Awards 2024」で、日本から出品したCHEESEDOM(北海道)のチーズ「瀬棚」がSuper Gold賞を受賞したことを発表した。
審査の様子
同大会は、世界各国から多種多様なチーズが集まる権威あるチーズ・コンペティションとして知られ、第36回目となる今年は47か国から4786品のチーズがエントリーされ、過去最大規模での開催となった。
今年度は、CPAが事務局を務める国産チーズブランド化推進委員会から、37工房44品の国産ナチュラルチーズを出品。日本からエントリーしたチーズは、Super Gold賞1品、Gold賞4品、Silver賞8品、Bronze賞8品の計21品が入賞し、世界に向けて"ジャパンチーズ"の品質と魅力をアピールした。
Super Gold賞受賞チーズ「瀬棚」
Super Gold賞を受賞した「瀬棚」は、ミネラルが豊富なミルクが得られる、海の近くにある牧草地である瀬棚で作られる白かびタイプのチーズ。グラスフェッドのブラウンスイス・ジャージー種のミルクの濃厚できれいな味わいが特徴だ。生産したCHEESEDOMの中山恵里子さんは、「工房を開業して2年の私たちが今回Super Gold賞を受賞できたことはまるで夢のようで、言葉になりません。事業としてはまだ始めたばかりですので、安定した品質でこのチーズをお届けできるよう、今後とも精進して参ります」とコメントした。
同コンテストは、一次審査は、40か国240人の審査員が数名のチームを組み104あるテーブルにわかれて一次審査を実施。外観、テクスチャー、食感、風味などを採点し、それぞれのテーブルからGold(金賞)、Silver(銀賞)、Bronze(銅賞)が選ばれ、Goldの中からそのテーブルの最高賞であるSuper Goldが選出された。
惜しくも受賞を逃したジャパンチーズについても、試食した審査員からは「全体的に口当たりがまろやかでバランスのとれた味」「生産者の情熱がここまでの発展を促している」「クリーンなチーズでまさに日本の文化が融合されている」など、高く評価された。
また、今年のチャンピオンチーズには、特別審査員の合計点で最高得点を出した、ポルトガル在住のスペイン人のチーズ生産者「キンタ・ド・ポマール社」の「ケイホ・デ・オヴェーリャ・アマンテイガード」が選ばれた。
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