薩州開拓農協と協業 畜産ICT活用で経営の可視化・営農指導の高度化へ デザミス2024年11月25日
デザミスと薩州開拓農業協同組合(鹿児島県鹿児島市)は、畜産経営の未来を支援する取り組みのために業務提携契約を締結。同組合による傘下組合員への経営指導、営農指導に関し、牛の行動モニタリングシステム「U-motion®」の活用をデザミスがサポートする。
協業のイメージ
飼料価格の高騰や子牛の販売価格の下落など、経済的に厳しい状況に直面する畜産農家は、飼養方法の改善による品質向上や飼養管理の効率化など、様々な工夫を重ねているが、その課題や成果について、支援を受ける所属組合や取引金融機関などステークホルダーに分かりやすく伝えることが難しいという問題がある。こうした課題や成果は数値化が難しく、経営の現状が適切に共有できないことから、タイムリーな営農支援を受けにくい場合があった。
デザミスが提供する「U-motion」は、事故頭数やデイリーゲイン(DG)など農家が注目すべき目標指標を数値化しレポート形式で提示するため、見えにくかった営農実態を数字等で可視化。具体的なデータに基づいて経営改善の議論ができる。
また、「U-motion」により牛の行動をリアルタイムでモニタリングし、個体ごとの活動状況や疾病傾向、発情兆候などを検知。これらの見逃しによるロスコストがないか確認することで、より高度な牧場経営が実現可能となる。
提携の第一歩として、すでに「U-motion」を活用している牧原牧場でコンサルティングが開始。同牧場では、所属する薩州開拓農協およびメーンバンクである農林中央金庫の指導の下、地域の中心的な担い手として、経営課題を克服し持続可能な経営を目指す取り組みが行われており、U-motionデータを活用したコンサルティングの導入により、牛の管理や生産性の向上に向けた具体的な改善策が進行している。
「U-motion」を活用し、薩州開拓農協が地域特有の知見を活かした同事業の取り組み過程や成果は、今後、薩州開拓農協傘下の組合員全体への営農指導に反映される。
重要な記事
最新の記事
-
米農家(個人経営体)の「時給」63円 23年、農業経営統計調査(確報)から試算 所得補償の必要性示唆2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(1)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(2)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
変革恐れずチャレンジを JA共済連入会式2025年4月2日
-
「令和の百姓一揆」と「正念場」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月2日
-
JAみやざき 中央会、信連、経済連を統合 4月1日2025年4月2日
-
サステナブルな取組を発信「第2回みどり戦略学生チャレンジ」参加登録開始 農水省2025年4月2日
-
JA全農×不二家「ニッポンエール パレッティエ(レモンタルト)」新発売2025年4月2日
-
姿かたちは美しく味はピカイチ 砂地のやわらかさがおいしさの秘密 JAあいち中央2025年4月2日
-
県産コシヒカリとわかめ使った「非常時持出米」 防災備蓄はもちろん、キャンプやピクニックにも JAみえきた2025年4月2日
-
霊峰・早池峰の恵みが熟成 ワイン「五月長根」は神秘の味わい JA全農いわて2025年4月2日
-
JA農業機械大展示会 6月27、28日にツインメッセ静岡で開催 静岡県下農業協同組合と静岡県経済農業協同組合連合会2025年4月2日
-
【役員人事】農林中金全共連アセットマネジメント(4月1日付)2025年4月2日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年4月2日
-
【スマート農業の風】(13)ロボット農機の運用は農業を救えるのか2025年4月2日
-
外食市場調査2月度 市場規模は2939億円 2か月連続で9割台に回復2025年4月2日
-
JAグループによる起業家育成プログラム「GROW&BLOOM」第2期募集開始 あぐラボ2025年4月2日
-
「八百結びの作物」が「マタニティフード認定」取得 壌結合同会社2025年4月2日
-
全国産直食材アワードを発表 消費者の高評価を受けた生産者を選出 「産直アウル」2025年4月2日
-
九州農業ウィーク(ジェイアグリ九州)5月28~30日に開催 RXジャパン2025年4月2日