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鳥インフルエンザ検査を迅速化 国環研発ベンチャー「野生動物医科学ラボラトリー」始動2024年12月4日

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さまざまな環境研究に取り組む国立環境研究所(国環研)が初めて支援するベンチャー企業として、鳥インフルエンザ検査を迅速化する新会社「株式会社野生動物医科学ラボラトリー」が、2025年1月6日から本格始動。鳥インフルエンザの迅速検査技術を活用し、ウイルスの拡散状況を解明することで、その制御に貢献することを目指す。

株式会社野生動物医科学ラボラトリー代表取締役の大沼学氏

株式会社野生動物医科学ラボラトリー代表取締役の大沼学氏

国環研は、これまで10日ほどかかっていた鳥インフルエンザの病原性判定を、独自技術で3日まで短縮。また、海外の研究機関と共同で開発を進めている技術により、1日で判定することが可能になり、感染拡大を早期に察知し、防疫対策を支えることが期待されている。さらに、野生動物や飼育動物の疾病検査や、重金属や化学物質による中毒の調査、さらに絶滅危惧種の保全技術開発にも取り組む。

国環研は、環境問題や生態系の研究などを手掛ける日本の中核的研究機関。これまでに様々な機会を用いて環境保全に関する科学的知見の普及を行ってきたが、今回はベンチャー支援を通じて、その研究成果を社会に還元する。

新会社は、動物と人間社会の健康を守るとともに、生物多様性の保全や公衆衛生の向上を目指し、2025年1月6日から本格的な事業を開始する。

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