消費者の共感と感動を得よう JAバンク栃木が6次産業化でセミナー2013年1月21日
JAバンク栃木と栃木県農業法人協会は1月17日、宇都宮東部ホテルグランデで「栃木県農業経営セミナー」を開いた。
![講演する合瀬氏](https://www.jacom.or.jp/news/images/nous1301210501.jpg)
全国各地のJAバンクでは、農業経営に役立つ情報交換の場を提供しようと、各県の農業法人協会と連携したセミナーを開催している。栃木県での開催は昨年度に続いて2回目で、県内の農業経営者、JA役職員など約100人が参加した。
栃木県農業法人協会の手塚博志会長が、「日本は水などの農業資源に恵まれている農業最適国。6次産業化をきっかけに、農業を知的産業にして、国の基幹産業にしていこう」と呼びかけたが、この日は6次産業化をテーマに2人の講演があった。
NHK解説主幹で農政ジャーナリストの会会長の合瀬宏毅氏は「どう取り組む? 6次産業化」をテーマに講演。
「6次産業化は黒字化までに平均で約4年かかる。企業規模が相応にないとリスクは大きいが、軌道に乗れば利益率向上のメリットも大きい」と6次産業化の現状について紹介し、「食は文化。消費者はうんちくが好きで、商品にストーリー性を求める。消費者の共感と感動を得られるような販売戦略が重要だ」として、地域性・独自性を出すことが必要だと強調した。
セミナー参加者からは、「(セミナーでは)全国の具体的な6次産業化の取り組み事例が紹介され、非常に参考になった」、「現代は時流の変化が激しく、常に情報収集が必要。こうしたセミナーで、今後の農業を営む上での展開や広い視野の考え方を学べた」などと好評だった。
(写真)
講演する合瀬氏
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