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10年後ありたい女性組織に向けて JA全国女性大会のパネルディスカッション2013年1月23日

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 第58回JA全国女性大会1日目のパネルディスカッションは「次代へつなぐ女性組織?次代へつなぐ協同、10年後こうありたい女性組織?」をテーマにフレッシュミズの育成や女性参画をすすめるための課題を中心に議論した。
 女性参画については「男性の意識改革なくして一歩も前に進まない」、「JAのトップに女性の意見を聞く耳を持ってほしい」といった厳しい指摘が会場からも飛ぶなど、明確な課題が示された。

「次代へつなぐ女性組織?次代へつなぐ協同、10年後こうありたい女性組織?」テーマにパネルディスカッション パネラーにはJA全国女性協理事の野中育代氏(JA熊本県女性組織協議会会長)と後藤麻理子氏(JA花咲ふくい女性部フレッシュミズの会「きらら」会長)、家の光協会常務理事の下川正志氏が登壇した。
 野中氏は平成13年に県女性組織協議会の参与にフレッシュミズ(以下フレミズ)の部会長を登用することや、フレミズの加入促進をめざし3カ年計画を立てて県下統一で取り組むなどフレミズの育成に奮闘してきた経験を語った。
野中育代氏 3カ年計画のなかでは、フレミズをPRする統一チラシとポスターを制作し、県内の全JAに配って窓口やSS、直売所などでPRしたり、青壮年部と合同で地元の若い女性を対象に「地産地消料理教室」を展開、こういった活動が増員の成果につながったことを述べた。
 一方、平成16年にJA花咲ふくいでフレッシュミズ部会の立ち上げに関わった後藤氏は、「若い人たちは何がしたいの?」「じゃあそれ、やってみない? 手伝うから」という当時の女性部長の後押しが立ち上げのきっかけだったという。
 組織名もかわいく「きらら」と命名。面倒に聞こえる「役員」は「お世話係」に。会員にアンケートをとって講座を企画、ネーミングにこだわったり、案内はメールで送信する工夫で当初10人だった会員は現在102人になったと話した。

(写真)
JA全国女性協理事・野中育代氏(JA熊本県女性組織協議会会長)

◆フレミズと女性部が助け合って

 野中氏は「フレミズを卒業した人が女性部に入ってもらえる体制づくりが大切」だとして、年に2、3回開いている県のフレミズ部会の代表者会議には女性部の代表者が参加し、女性部の代表者会議にもフレミズの代表者に入ってもらいお互いの活動が見える仕組みをつくっていると話し、「お互いが仲良く助け合っていけばフレミズ組織も広がっていくのではないか」と考えを述べた。
後藤麻理子氏 後藤氏は女性組織が高齢化や活動のマンネリ化といった課題を抱えるなかでも「10年後もいきいきした組織にしていくためには私たちが上手に女性部に上がり、新しい人に(フレミズを)渡していくことが必要」だとして「まず自分たちが元気で輝いている姿をみてもらい、『私も入ってみようかな』と思わせることが大事。とくにPTAや地域の人たちに自ら発信していくことが重要。地方紙やフェイスブック、ラジオなどを活用し、幽霊部員ではなく生きた部員を増やしていきたい」と語った。

(写真)
JA全国女性協理事・後藤麻理子氏(JA花咲ふくい女性部フレッシュミズの会「きらら」会長)

◆JAトップに「危機感を持って」

 JAの女性参画については会場からも意見が出た。ある県の女性協会長は「男性の意識改革なくして一歩も前に進まない。この場に率先して組合長にも出席してもらい、勉強いただきたい。“JAは女性の力なくして成り立たない”というくらいの危機感を持ってもらいたい」と訴えたほか、ある理事からは「組合長も事務局も任期がくれば変わってしまう。長期的に女性部に深い理解をもってもらえるよう全国・県レベルでの指導をお願いしたい」と述べた。
 いち早く理事に2名の女性枠設置を決めた熊本県の野中氏は「トップの理解も必要だが、地域のなかで何十年と取り組んできた女性組織活動のすごさを身をもって訴えていくことも必要」だとして、昔から女性部がやってきた助け合い活動が今の福祉活動になっていることや、地産地消の観点からはじまった無人市がファーマーズマーケットにつながっていることなどを例に挙げ、JAとともに組織繁栄していかなければ10年後のJAはないとの懸念を示した。
下川正志氏 家の光協会の下川常務は「JAがバックとなって女性組織やフレミズの活性化を方針として出していかないとなかなか進んでいかないと思う。今後もJA教育文化セミナーなどさまざまな研修集会のなかで役職員、トップに伝えていきたい」、「全国の活動を発信し参考にしていただくことが『家の光』の努め。活動のマンネリ化や加入促進のアイデア・工夫の提案を具体的にしていきたい」と述べた。
 コーディネーターを務めたJA全中の伊藤澄一常務は「第26回JA全国大会決議のキーワードは『地域』。それぞれの地域で今できることは何かを探していただきたい」と呼びかけた。

(写真)
家の光協会常務理事・下川正志氏

◇   ◇

第58回JA全国女性大会大会宣言


新3カ年計画「JA女性 心ひとつに 今をつむぎ 次代へつなごう!」のパンフレット これまで、私たちは幾多の困難・試練に直面してきましたが、「JA女性組織綱領」や「JA女性組織5原則」などに裏打ちされた「協同の力」を発揮していくなかでそれらの苦難を乗り越えてきました。
 平成23年3月11日に発生した東日本大震災によって、補い合い、つながりあうことの大切さを改めて認識しました。あの日から、間もなく2年が経とうとしていますが、復旧・復興はいまだ道半ばです。私たちJA女性組織は、協同の力を発揮して、メンバー一人ひとりが、一日も早く日常を取り戻せるよう、心を寄せながら、仲間とともに復興支援に取り組んでいきます。
 また、本大会において、JA女性組織次期3カ年計画「JA女性 心ひとつに 今をつむぎ 次代へつなごう!」を決議しました。
 10年後のありたい姿の実現を目指して、一つひとつの活動を大切にし、メンバー一人ひとりの思いを糸をつむぐがごとく、心をひとつにして、撚り合わせていき、次の世代へ素晴らしいJA女性組織をつないでいくことが必要です。
 私たちは、決議した3カ年計画のもと、課題に気付いたときは必ず見直し、行動することで一歩一歩前進し、JAとともに地域に根ざした組織となることを宣言いたします。

 

TPP交渉参加断固阻止に関する特別決議


 昨年末に安倍新政権が誕生しましたが、経済界からは交渉参加に向けた強い圧力が続き、全国紙による推進の立場からの報道が強調されるなか、TPPを取り巻く環境は、依然として予断を許さない状況にあるといえます。
 私たちは、母として家族の健康といのちを預かり、農業者として安全で安心な農畜産物を生産して国民のいのちを守っています。さらに、豊かで安心してくらせる地域づくりを目指して活動をおこなっています。
 TPPは、農業の問題だけでなく、食の安全、医療、労働、公共サービスなどあらゆる分野で影響を与え、私たちの安全で安心な食や、豊かで安全なくらしの基盤が崩壊してしまうほど深刻な問題です。
 未来に生きる子どもたちに、安全で安心な食を守り、地域やくらしを守るためにも、私たちは、自分たちの言葉で多くの人にこの問題を伝え、TPP交渉参加断固阻止にむけた運動を広げていかなければなりません。
 本日、TPP交渉参加断固阻止の運動にJAグループ一丸となって取り組むことをここに宣言いたします。


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