「第42回日本農業賞」決まる JAみなみ信州花き部会、JA伊豆の国果菜委員会ミニトマト部会が大賞受賞2013年1月28日
NHK、JA全中などは「第42回日本農業賞」の受賞者を1月25日に、同賞特別部門の「第9回食の架け橋賞」を1月26日に発表した。
同賞は意欲的に経営や技術の改革と発展に取り組み、地域社会の発展に貢献している農業者・営農集団を表彰するもの。今回は「個別経営の部」に92件、「集団組織の部」に90件の応募があった。
「個別経営の部」の大賞には、離農した農家の田んぼも含め中山間地で水稲15haを営み「どぶろく」づくりで高い評価も受けている新潟県上越市の中川卓夫氏・冨美子氏夫妻をはじめ、三重県四日市市で黒毛和牛の繁殖・肥育を行う加藤勝也氏・美子氏夫妻、沖縄県宮古島市でサトウキビ栽培を行う平良玄序氏が選ばれた。
「集団組織の部」では、多品目少量生産を戦略として200品目以上の花きを取り扱うJAみなみ信州花き部会(長野)、他産業出身の新規就農者がメンバーの多くを占めるJA伊豆の国果菜委員会ミニトマト部会(静岡)、大規模な養豚一貫経営を行う(有)菊間仙高牧場(愛媛)が受賞した。
その他、特別賞に各部1件、優秀賞に各部2件が選ばれた。
また、食と農の担い手として消費者と生産者の架け橋となる活動を表彰する特別部門「第9回食の架け橋賞」の大賞には、市内の全小学校で「農業科」という授業科目を取り入れている福島県喜多方市教育委員会と、特別栽培米「コウノトリ育むお米」による消費者との交流でJAたじま(兵庫)が受賞した。
表彰式は3月10日15時半から東京・NHKホールで、優秀賞の表彰式は各都道府県で行う。
◇
全受賞者は次の通り(敬称略、すべて常用漢字で表記、氏名・組織名(住所・加入JA))。
【第42回日本農業賞】
<個別経営の部>
○大賞
▽中川卓夫・冨美子(新潟県上越市・JAえちご上越)
▽加藤勝也・美子(三重県四日市市・JA三重四日市)
▽平良玄序(沖縄県宮古島市・JAおきなわ)
○特別賞
▽(有)越戸きのこ園代表取締役・越戸俊男(岩手県久慈市・JA新いわて)
○優秀賞
▽(株)JAしらかわアグリ代表取締役社長・本【柳】宏明(福島県白河市・JAしらかわ)
▽大塚源樹(石川県鹿島郡・JA能登わかば)
<集団組織の部>
○大賞
▽JAみなみ信州花き部会(長野県飯田市・JAみなみ信州)
▽JA伊豆の国果菜委員会ミニトマト部会(静岡県伊豆の国市・JA伊豆の国)
▽(有)菊間仙高牧場(愛媛県今治市・JAおちいまばり)
○特別賞
▽JA市原市姉崎蔬菜組合(千葉県市原市・JA市原市)
○優秀賞
▽JAあいち中央碧南人参部会(愛知県碧南市・JAあいち中央)▽農事組合法人三次ピオーネ生産組合(広島県三次市・JA三次)
【第9回食の架け橋賞】
○大賞
▽福島県喜多方市教育委員会(福島県喜多方市)
▽JAたじま(兵庫県豊岡市)
○優秀賞
▽農業生産法人(株)信州せいしゅん村(長野県上田市)
○審査委員特別賞
▽杉本巌(愛知県西尾市)
▽NPO法人きらり水源村(熊本県菊池市)
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