21人が入学 日本農業経営大学校が開校式2013年4月5日
次世代の農業経営者や地域のリーダー、食と農のコーディネーターなどの育成をめざす日本農業経営大学校(東京・品川、岸康彦校長)は4月4日、東京・神保町の学士会館で開校式・入学式を行った。1期生として北海道から熊本まで全国から21人の若者が入学した。
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1期の新入生と学校の理事や入学式の来賓ら。新入生は学生生活への想いを込めて熱いガッツポーズをとった。
入学式では、同校を運営する一般社団法人アグリフューチャーズジャパンの浦野光人理事長があいさつし、同校の特徴を「幅広いカリキュラムと多彩な講師陣」だと紹介した。そして、「日本農業の未来を切り拓きたいという熱い思いを忘れずに、2年間の勉強に励んでほしい」と新入生に祝辞を送った。
岸康彦校長は、同校がめざす人物像として、マーケティングや会計などの「経営力」、基本的な営農技術などの「農業力」、地域や行政、消費者などとの連携を結ぶための「社会力」、世界の食料事情や日本の農業の歴史など幅広い知識や考え方などを学ぶ「人間力」という4つの力を持つ人物を挙げた。
来賓として林芳正農水相が出席。「この学校は、産学官のオールジャパンでつくる学校。先進的なこれまでにないカリキュラムの下、将来の日本農業のトップリーダーになることをめざしてがんばってほしい」と入学生を激励した。このほか、JA全中の村上光男副会長も来賓として出席し、新入生にお祝いの言葉を贈った。
新入生代表の相原美穂さんが「日本農業の新たな価値を社会に、世界に示せるよう勉学に励みたい」と宣誓した。相原さんは宮城県仙台市の出身で、実家は水稲、野菜などの複合経営をしているという。市内の卸売市場で女性唯一のセリ人として働いていたが、「女性の視点を生かした新しい農業をやりたい」と考え入学を決意した。大学での勉強はもちろんだが、「全寮制なので、全国の、農業に熱い思いを持つ同世代の仲間たちと2年間ともに過ごし、各地域の色々な意見を聞けるのが楽しみ。昨晩も、自己紹介しながらさっそく熱いトークができた」と期待に胸を膨らませていた。
現在、同校で教鞭をとることが予定されている講師は約200人。この中には、大学教授や生産者だけでなくJA全中の役職員やJC総研、農林中金総研の研究員なども含まれている。入学式に出席したJA全中の大西茂志常務理事は「カリキュラムに地域リーダーの育成が入っているので、この部分で、ぜひ協力していきたい」とコメントした。
(写真)
上:浦野光人理事長
下:岸康彦校長
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