JA運営への参画で前進 JA全国女性協総会2013年5月24日
JA全国女性組織協議会は5月23日、東京・大手町のJビルで第63回通常総会を開き、24年度の活動を総括し、25年度の活動計画を決めた。
また、役員改選で新会長に大川原けい子さん(JA福島女性協)、副会長に大石寿美子さん(JA長崎女性協)を専任。併せて、女性正組合員加入優良JA女性組織の表彰、「TPP断固反対に関する特別決議」を行った。
◆女性の正組合員・JA役員増える
24年度の活動報告では、それぞれの活動の参加組織数を報告。「みんなのよい食プロジェクトの実践」には12県34組織が実施した。7?9月に実施した「消費電力マイナス10%大作戦」には35都道府県188組織が参加。前年度に比べ10都道府県75組織増えた。
また、JA運営への女性参画促進運動に取り組み、正組合員の19.2%、役員等の5.15%が女性になった。前年に比べそれぞれ0.9ポイント、0.64ポイントの増加となった。
このほか、特筆される活動としてJF(漁協)女性部との連携を深めた。国際協同組合年の一環として取り組んだ。25年度も、思いを共有する他の協同組合の女性組織やNPO法人など他団体との交流を進める。
(写真)
「地産地消」の活動の拡大を決めたJA全国女性協通常総会=東京・大手町JAビル
◆「心を一つに」大河原新会長
こうした活動の成果をもとに、25年度は、地産地消運動を「単なる地場産農畜産物の消費拡大だけでなく、地域活性化や環境保全など、農業・農村だけでなく、地域社会全体の課題を解決する重要な活動の柱」として位置付け、重点的に取り組む。具体的には、[1]学校給食等への食材供給と伝統料理メニューの伝承[2]直売所・ファーマーズマーケットへの参画[3]農畜産物の加工[4]食育教育、などに取り組む。
役員改選で会長に選任された大川原けい子さんは「みなさんと共に心を一つにして頑張っていく」と、決意を述べた。
また総会では24年度の女性組合員加入優良実績JA女性組織として、664人の女性正組合員を増やしたJA白山女性部(石川県)、同じく260人増やしたJA松本ハイランド女性部(長野県)、1325人のJA岡山西女性部(岡山県)の3女性部を表彰した。
(写真)
上:就任のあいさつをする大川原けい子新会長
下:あいさつする新役員ら
(関連記事)
・【TPP反対声明】JA全国女性協(2013.03.18)
・「10年後のありたい姿」見据え実践 JA全国女性協の新3カ年計画(2013.02.08)
・10年後ありたい女性組織に向けて JA全国女性大会のパネルディスカッション (2013.01.23)
・JA女性役員は969人に 女性のJA経営参画状況 (2012.11.12)
・JA全国女性協の次期3カ年計画のテーマは「JA女性 心ひとつに 今をつむぎ 次代へつなごう!」 (2012.11.02)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日