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キリン絆プロジェクト 宮城県5JAを支援2013年10月17日

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 キリン(株)の復興支援プログラム「復興応援 キリン絆プロジェクト」第2ステージの贈呈式が10月15日、キリンビール仙台工場で行われた。

15日の贈呈式より このプロジェクトは、東日本大震災で甚大な被害を被った宮城県の沿岸5JA(JA南三陸、JAいしのまき、JA仙台、JA名取岩沼、JAみやぎ亘理)の農産物の地域ブランド育成・6次産業化の取り組みに1億8200万円の資金を拠出するもの。
 キリンが売り上げの一部からプロジェクト資金を調達し、公益社団法人日本フィランソロピー協会を通じて資金を助成し、JAもしくはJAの生産部会が事業主体となり、農産物のブランディングやオリジナルの加工品開発などを手掛ける仕組みだ。計386台の中古農機を支援した昨年の第1ステージに続き、2年目の支援となる。

(写真)
15日の贈呈式より

◆地域の農産物を主役に活性化

この復興支援によって生産された農産物が展示された これから始動する事業は、いずれも地域の農産物を主役に据え、JAが構想を練り上げた。事業化されるのは、以前からブランド化に取り組んできた作物、震災後新しく栽培をはじめた作物などで、どれもこれからの地域農業の代名詞となる可能性を秘めている。また事業では、地域の様々な関係者と連携するため、地域経済の活性化につながり、ひいては地域の復興の原動力となりそうだ。
 「仙台いちご」のブランド復興に取り組むJAみやぎ亘理では、イチゴを使った菓子やワインなどを開発し、小学生のデザインしたキャラクターを用いて販売していく。
 東北一の園芸産地の復活を期すJA名取岩沼では、仙台せり・小松菜・チンゲン菜の生産量回復とブランド化をすすめ、消費者向けのレシピを作成するなど生産と販売の両面から事業を行う。
 「野菜のある日常」を事業コンセプトにするJA仙台では、ちぢみ小松菜・ちぢみほうれん草といった冬場に糖度の高い野菜を使った野菜スイーツなどを開発し、JA農産物直売所「たなばたけ」を中心に販売していく。
 JAいしのまきでは、新設する農産物直売所を拠点とし、トマトジャム、米粉プリン、こだわり味噌などの加工品開発をすすめ、付加価値の高い農業を目指す。
 3つの事業を担うJA南三陸では、地域特産品「気仙沼茶豆」の生産拡大及び販売促進、全農オリジナルミニトマト「アンジェレ」の栽培、地域ブランド品「春告げやさい」の生産振興と6次産業化を行う。
 キリンでは「復興応援 キリン絆プロジェクト」として平成23年より3年間で60億円を拠出し、農林水産業の復興支援や子どもの食育活動などを行っている。
 JAグループへは、農業復興のため第1ステージ、第2ステージ合わせて約9億円の支援を実施している。

(写真)
この復興支援によって生産された農産物が展示された


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