福島で初開催 JAグループが「食の商談会」2013年11月21日
JAグループ福島は11月20日、ホテルハマツ平安の間(福島郡山市)で「おいしい福島 食の商談会2013」を開いた。
この商談会は、東日本大震災からの復興と、原発事故による風評被害を払拭し福島県産の農林水産物の販路拡大をめざそうと、今回初めて開催された。
主催者であるJAグループ福島の庄條徳一会長は、福島県の農林水産業について「出荷制限、価格下落、販売実績の激減など、まさに存亡の危機にある」と厳しい現状を紹介する一方で、「米の全袋検査、肉用牛の全頭検査、野菜、くだものの全品検査、沿岸漁業の自粛」など、現場ではあらゆる対策を実施ていることを紹介し、「このような厳しい現状を打開し、福島県の農林水産業を復興させたい」と、この商談会の成果に期待を込めた。
また、主催者団体の一員として、セラーとバイヤーの橋渡し役として商談会の開催に尽力した農林中央金庫からは後藤彰三常務理事が出席。「震災から2年8カ月が経過した今でも、残念ながら福島県産の農林水産物に対する厳しい見方が続いている。この商談会は、県内の農林水産業者が一体となって、安全でおいしい福島の農林水産物を全国のバイヤー企業に紹介し、取引に向けた提案をするのが目的。今後も生産者と消費者を結ぶ懸け橋となれるよう努力したい」とあいさつした。
商談会には県内のJA、JF、生産法人など41団体が出展。バイヤーは県内だけでなく全国の小売、食品加工、外食、ホテルなど50の企業が参加した。
商談会終了後には農産物の放射能検査を行っている福島県農業総合センターの見学も実施した。
(写真)
出展ブースを見て回るバイヤー企業
(関連記事)
・JA貯金、伸び率1.8% 農林中央金庫(2013.10.30)
・ファーマーズ&キッズフェスタ2013 11月に開催(13.10.29)
・モスファーム熊本へ投資 農林中央金庫(2013.10.17)
・JA貯金 伸び率2% 農林中央金庫(2013.10.01)
・スポーツ祭東京に木材製品を寄贈 農林中金(13.08.26)
重要な記事
最新の記事
-
米の需給見通し 依然ひっ迫感 米穀機構2025年4月7日
-
農産物直売所 販売額1兆1200億円 前年比3.6%増 農水省調査2025年4月7日
-
群馬県で豚熱を確認 国内98例目2025年4月7日
-
JA貯金残高 108兆1558億円 2月末 農林中金2025年4月7日
-
【JA人事】JAなんぽろ(北海道)林裕司組合長を再任(4月4日)2025年4月7日
-
米農家の「時給」 23年も厳しく 農業経営統計調査(確報)から試算 「欧米並みの所得補償」必要性を示唆2025年4月7日
-
米屋の廃業が2年連続で増加 約2割が「赤字」帝国データバンク2025年4月7日
-
JAとうと上野町支店がオープン、3月17日から営業開始 JA全農岐阜2025年4月7日
-
小学生以下の卓球大会を応援「全農杯2025年全日本卓球選手権大会」開催2025年4月7日
-
「岡山県産マスカット・オブ・アレキサンドリア」を活用した香粧品用香料を販売 小川香料、JA全農おかやま、農林中金2025年4月7日
-
岐阜県育成品種のイチゴ 「美濃娘」使ったラングドシャ JAぎふ2025年4月7日
-
メロン、お茶、かりんとう、めんべい 管内の恵みが多彩な加工品に JA菊池2025年4月7日
-
希少な辺塚だいだいをジュースとソーダに 「きもつき浪漫」はサツマイモの産地が極めた本格いも焼酎 JA鹿児島きもつき2025年4月7日
-
原木シイタケ 収穫が最盛期 JA阿蘇2025年4月7日
-
茨城県のブランド豚「ローズポークロース特価キャンペーン」実施中 JAタウン2025年4月7日
-
「第54回 東京都農業祭~植木部門~」12日・13日に開催 JA東京中央会2025年4月7日
-
サステナブルな水の国際認証機関AWSが日本での活動を強化 八千代エンジニヤリングなど5社でJWS始動2025年4月7日
-
【今川直人・農協の核心】全中の復権2025年4月7日
-
土壌の砕土率をリアルタイムで計測するシステムを開発 農研機構2025年4月7日
-
兵庫県丹波市立「農(みのり)の学校」第7期生入学式 10~60代の受講生8名 マイファーム2025年4月7日