「全農ブランド」95アイテムを追加2014年8月21日
JA全農は昨秋、厳選した国産農畜産物の素材を生かしたカット野菜、冷凍食品、酒類などの加工食品シリーズ「全農ブランド」を開発。全国のAコープや生協などを中心に販売を開始した。8月20日には、都内で全農ブランド2014展示商談会を開き、第2次開発商品などを発表した。
◆国産原料にこだわる
「全農ブランド」は、原材料の第2位までは国産素材を使い、製造は100%国内で行っている。国産農畜産物の消費拡大をすすめるとともに、消費者に安心安全で健康に配慮したおいしい食品を提供するというコンセプトで開発された。
昨秋、80品目でスタートしたが、今回、このうち68品目をパッケージなど含めてリニューアルするとともに、新たに95品目を追加。今秋から全163品目となる。
新商品のうち、栽培・肥育方法やつくり方にこだわった高級グレードのプレミアム商品では、「国産有機野菜の野菜と醤油 ノンオイルドレッシング」(200ml、750円)5品目、「国産牛乳使用 淡雪 白い手作りソフトバター」(100g、398円)3品目、「新潟県魚沼産こがねもち米使用 杵つき生切り餅」(650g、760円)など全9品目を追加。
レギュラー商品では、九州産若どりをつかったチキンナゲット(200g、276円)、全農が開発した新品種米「はるみ」を使ったレトルトご飯(170g×3、284円)、沖縄のサトウキビや北海道のビーツなど100%国産原料でつくった「国産素材の純朴おやつ かりんとう」などを発売。また、新シリーズとして乾燥野菜4品目、すぐ食べられる和惣菜8品目、ホットケーキミックスやてんぷら粉、唐揚げ粉、粒あん・こしあんなど粉物13品目、お茶類7品目などを追加した。
従来商品は、「国産具材のおばんざい」「国産和菓子」など、商品の特徴がわかりやすいシリーズ名を全商品に付けたほか、中身がわかる窓空きのパッケージを採用するなど、国産原料にこだわっていることをよりわかりやすく消費者に伝えられるよう改良した。
◆毎年100品目を開発
商談会の開会式で吉永正信JA全農専務は、全農ブランドに対する評価として「国産素材の味がしっかり出ていておいしい、すべて国内製造なので安心できる、と評価をいただいてる。その一方で、味が濃い、中身がわかりにく、売っているところが少ないなどのご意見もある」ことを紹介。今回の新商品発表を機に「取り扱いの拡大や、新規取り扱いを検討してほしい」と、参加したバイヤーらに呼びかけた。
全農では、全農ブランド取り扱い店には、販促用ポップや資材の提供、フェアの開催といった販促支援を行う予定で、そのほか、11月には販売1周年記念のWebキャンペーンも企画している。
25年度の販売額は5.5億円だったが、今後も毎年100品目ほどの新開発商品を追加し、26年は40億円、27年は100億円へと販売額を伸ばすことを目標にしている。
(写真)
流通・小売業者など多くが参加。試食でも「おいしい」と評判だった。
(関連記事)
・鉄コー水稲種子用鉄粉「粉美人」(2014.08.20)
・トマト実証栽培施設を設置 JA全農(2014.07.29)
・「広がれ"弁当の日"」 JA全農が親子料理教室(2014.07.29)
・3%配当を決定 JA全農総代会(2014.07.25)
・【JA全農がめざすもの】第2回生産資材事業の重点課題 安田忠孝・生産資材部長インタビュー(2014.07.25)
重要な記事
最新の記事
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(2)今後を見据えた農協の取り組み 営農黒字化シフトへ2025年1月23日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(3)水田に土砂、生活困惑2025年1月23日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(4)自給運動は農協運動2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(1)2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(2)2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(3)2025年1月23日
-
鳥インフル 米アイオワ州など5州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月23日
-
鳥インフル 英シュロップシャー州、クルイド州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月23日
-
スーパー売り上げ、過去最高 野菜・米の価格影響 「米不足再来」への懸念も2025年1月23日
-
福島県産「あんぽ柿」都内レストランでオリジナルメニュー 24日から提供 JA全農福島2025年1月23日
-
主要病虫害に強い緑茶用新品種「かなえまる」標準作業手順書を公開 農研機構2025年1月23日
-
次世代シーケンサー用いた外来DNA検出法解析ツール「GenEditScan」公開 農研機構2025年1月23日
-
りんご栽培と農業の未来を考える「2025いいづなリンゴフォーラム」開催 長野県飯綱町2025年1月23日
-
ウエストランドが謎解きでパフェ完食 岡山の希少いちご「晴苺」発表会開催 岡山県2025年1月23日
-
「農業でカーボンニュートラル社会を実現する」ライブセミナー配信 矢野経済研究所2025年1月23日
-
【執行役員人事】南海化学(4月1日付)2025年1月23日
-
【人事異動】クボタ(2月1日付)2025年1月23日
-
種籾消毒処理装置「SASTEMA(サスティマ)」新発売 サタケ2025年1月23日
-
油で揚げずサクッと軽い「お米でつくったかりんとあられ 抹茶」期間限定発売 亀田製菓2025年1月23日
-
福岡県産「あまおう」使用「まぜるシェイク」29日から期間限定販売 モスバーガー2025年1月23日