新たな農政運動のため委員会設置全国農政連2014年8月22日
全国農業者農政運動組織連盟(全国農政連)、全国農政協議会は8月22日、東京都内で総会を開いた。役員の選任では、山田俊臣会長が再任されたほか、副会長には新任2人をふくむ3人が選任された。
山田俊臣会長はあいさつで、TPPと農協改革を当面の課題として挙げた。TPPについては「米国中間選挙の前には大筋合意はないとの見方が強まっているが、引き続き国会決議の実現に向けて全力を尽くす」と述べた。農協改革については「中央会の役割が検討されているが、そのなかで新たな農政運動組織の役割と、その強化が期待されている」とした。
総会では新たな農政運動組織について、幹事会で「農政運動組織強化検討委員会(仮)」を設置することが決まったことが報告された。現在、委員会のメンバーを検討しており、9月半ばに立ち上げる見込みだという。
役員の選任では、山田俊臣会長が再任。副会長には石田正氏が再任されたほか高谷尚市氏、久保茂吉氏が新たに選任、幹事長には大西茂志氏が選任された。また、幹事の定員を2人増やし、JA全青協、JA全国女性協の代表者が就任することが決まったが、両組織とも同日付では代表者は未定となっている(全役員は下記参照)。
また、農協改革のなかで農政運動組織の農政運動が大きく転換するとの予測から、今期役員の任期は26年9月1日から27年3月31日までとした。
(写真)
あいさつする山田会長(中央)
◇
【全国農政連第4期役員】(敬称略、すべて常用漢字で表記)
○会長
山田俊臣(=再任、福井県農政連会長)
○副会長(幹事兼任)3人
▽石田正(=再任、兵庫県農政推進協議会会長)
▽高谷尚市(山形県農協政治連盟会長)
▽久保茂吉(鹿児島県農民政治連盟委員長)
○幹事長
大西茂志
○幹事長代理
平岡啓治
○幹事 16人
▽鳴海清彦(青森県農業者政治連盟委員長)
▽高谷尚市(=再任)
▽加倉井豊邦(茨城県農協政治連盟委員長)
▽須藤正敏(東京都農政推進連盟委員長)
▽穴田甚朗(=再任、富山県農協農政対策本部本部長)
▽吉田濱一(愛知県農政連盟委員長)
▽上野幸夫(滋賀県農政連盟会長)
▽石田正(=再任)
▽竹田重一(=再任、島根県農政会議会長)
▽梶谷昭伸(愛媛県農政同志会委員長)
▽林裕二(=再任、福岡県農政連委員長)
▽久保茂吉
▽小林寛史
▽加藤一郎(=再任)
▽(JA全青協代表)
▽(JA全国女性協代表)
○監事 2人
▽今尾和實
▽栗林直幸(=再任)
(関連記事)
・自己改革に向け総審で検討スタート JA全中(2014.08.18)
・【農業改革、その狙いと背景】暮らしに向けられる規制改革「ドリルの刃」 増田佳昭・滋賀県立大学教授(2014.08.08)
・JA全中新体制発足 総合審議会にも諮問(2014.08.08)
・【沖縄・島根座談会】県単一JAの総合力、離島・中山間地で発揮(2014.08.07)
・全中は明確な改革方針を 新世紀JA研が要請(2014.08.07)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日