風評被害払拭へ向け 「福島県産農畜産物の集い」 JA全農福島2015年10月23日
「福島県産農畜産物の集い」は東電第一原発事故により、いまだ残る風評被害を払拭し、福島県の農畜産物の安全性とおいしさを伝えるために開かれ、米穀や園芸、畜産市場関係者や福島県の農畜産物の生産者など約50人が参加した。
JA全農福島の猪股孝二県本部長は挨拶で「福島県の様々な美味しいものを『オール福島』として全国の方々に発信していきたい」と話し、出席者らにその協力を仰いだ。
基調講演として(株)福島放送の安藤桂子アナウンサーが「福島県産農畜産物の魅力」を話した。安藤アナは福島で出会った農畜産物のおいしさや、役柄上、生産者の「安全でおいしいものを作っていく意気込み」や「風評被害に負けないでがんばっていく」という声を届けた。
また、生産者代表としてJA全農福島果実振興委員会副委員長の川上文夫氏、JA全農福島野菜振興委員会委員の橘一郎氏、JAグループ福島肉牛振興協議会の湯浅治会長が、今年の農畜産物の出来について「天候に恵まれ糖度も増し、美味しいものができた」などと話した。
同日行われた懇談会には、東京食肉市場や地元生産者等、畜産の関係者が約130人参加した。
これは翌日行われた「第48回JAグループ福島肉牛共励会」に向けて、県内の畜産農家の福島牛生産管理技術の向上と関係者らの交流の場を目的として開かれたもの。
JAグループ福島肉牛振興協議会の湯浅治会長は、「福島県では安全な肉牛しか市場に流通しない体制となっていることを消費者に知ってもらいたい」と強調した。またJA全農福島の大橋信夫運営委員会会長も福島牛の安全性についての理解を呼びかけた。
9日に行われた「第48回JAグループ福島肉牛共励会」では福島牛80頭が上場され、高値で取引された。
JAグループ福島の担当者は「通常出荷はまだまだ他の産地と格差があるが、共励会では生産農家も自信のあるものを出している。評価が上っているのでは」と話している
(写真)「福島県産農畜産物の集い」県内生産者と安藤桂子アナウンサーが農畜産物の魅力を話す、「銘柄『福島牛』懇談会」
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