地元の小麦粉で 地産学ぶ「すいとんの日」 JA東京むさし2015年12月16日
JA東京むさしは12月8日、小平市の協力のもと同JA小平地区青壮年部が中心となり、市内の公立小学校19校で同市で作られた小麦粉や野菜を使った給食を食べる「すいとんの日」を行った。
給食の前には、青壮年部が同市立小平第七小学校3年生のクラスを訪れ、小平市の野菜の伝統や歴史、市内産農産物を活用することの大切さなどを子どもたちに教えた。同市は米の栽培に適した地ではなかったため、小麦の栽培が盛んになった歴史がある。
青壮年部當間部長は「私たち大人からすると、すいとんは戦後の食糧難だった頃の食べ物というイメージがあるが、そのようなイメージがない子どもたちにとっては、うどんのような感覚で食べてもらえるのではないかと思う。子どもたちに小麦や市内産野菜を強く印象づけたい」と語った。
すいとんを食べた子どもは「お餅みたいでおいしい。たくさんおかわりしたい」と笑顔を見せた。
同市では2010年度から「学校給食への地場産導入率30%」を目標に掲げ、市、栄養士、生産者、JAで目合わせ会を行い、規格の確認をするなど、相互の連携により年々導入率が上昇している。2014年度に使用した全農産物に占める市内産農産物の導入率が、小学校で22.1%、中学校で23.8%となった。東京都内では地場産農産物の導入率があまり進んでおらず、20%を超えることは珍しい。同市の公立小学校では全校で自校直営調理方式がとられており、同市市役所学務課の塩田容弘さんは「これほどまでに学校と生産者、JA、栄養士が密接に連携して給食を作っている地域は珍しいのでは」と話す。
12月15日と16日には市内の全公立中学校で市内産野菜をふんだんに使った豚汁を食べる「豚汁の日」を行われた。
(写真)青壮年部員(中央)と一緒に給食を食べる子どもたち
重要な記事
最新の記事
-
【提言】農業をもう一度基幹産業に(2) 武道家・思想家 内田樹氏【2025新年特集】2025年1月16日
-
鳥インフルエンザ 千葉で国内29例目 殺処分対象約489万羽に2025年1月16日
-
能登半島地震 農林水産被害 3658億円 東日本大震災に次ぐ額2025年1月16日
-
鳥インフル 米ジョージア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月16日
-
鳥インフル 英アンガス州など2州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月16日
-
ドイツ産偶蹄類由来製品等 輸入を一時停止 農水省2025年1月16日
-
ある「老人」のこの春【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第324回2025年1月16日
-
市場価格は「ないと高いがあると安い」【花づくりの現場から 宇田明】第51回2025年1月16日
-
大学生が調査、体験もとに地域づくりを提案 JA共済連の寄附講座でシンポ2025年1月16日
-
王秋梨、あたご梨を台湾で販促 シャリ感と甘み好評 全農とっとり2025年1月16日
-
米の裏作に秋冬ねぎ 無選別出荷で手間軽く JAくまがや2025年1月16日
-
栃木県産いちご「とちあいか」試食イベント 東京スカイツリータウンで開催 JA全農とちぎ2025年1月16日
-
「冬土用未の日フェア」直営飲食店舗で17日から開催 JA全農2025年1月16日
-
石井食品『地域と旬』シリーズ 三浦と東近江の野菜使ったハンバーグ発売2025年1月16日
-
「いちごフェア」期間限定で3種類のケーキが登場 カフェコムサ2025年1月16日
-
ロングセラー精米機「ミルモア」新モデル発売 サタケ― 精米品質・生産性・操作性を追求した新モデル発売 ―2025年1月16日
-
水稲用殺菌剤「リガ―ド」剤 新規登録 クミアイ化学工業2025年1月16日
-
謎解きしないと食べられない 岡山県産いちご「晴苺」フェア開催 岡山県2025年1月16日
-
東邦ガス 根域制限栽培によるシャインマスカット生産を支援 日本農業2025年1月16日
-
地域活性化農業・観光・教育 新たな発電所づくりへ クラファン開始 生活クラブ2025年1月16日