被災地とJAが歩んだ5年-震災復興記録を刊行 農中総研2016年10月28日
農林中金総合研究所は東日本大震災から5年間、農業復興の歩みを現地で調査してきたが、このほどその記録を『東日本大震災 農業復興はどこまで進んだか~被災地とJAが歩んだ5年間~』(家の光協会刊)として刊行した。
震災発生から5年が経過した節目の時期にあたることから、本書は被災地の農業の復興について、農業者やJA等のこれまでの取り組みと現時点の状況を整理し、今後の課題を明らかにすることを目的に編集された。
内容は農林中金総研による被災地の農業者や行政等関係機関への聞き取り調査をもとにしている。
第1章は未曾有の農業被害をもたした東日本大震災の被害を改めてまとめ、農業復興の方向を示した国のマスタープランとそれに基づく復旧・復興の取り組み、残された課題などを整理している。
第2章以下は、宮城県、岩手県、そして深刻な原発事故が発生した福島県の風評被害克服と営農再開の取り組みをまとめた。
とりわけJAは協同組合の理念と組織の力をもって、地域の農業とコミュニティの再建にまさに中核的役割を果たしてきたことが分かる。
ただし、被災地の農業復興は地域ごとに異なるさまざまな課題に直面し道半ばの状況で、これからもきめ細かな政策と支援が必要になっている。本書を今後の被災地の真の農業復興を考える参考としたい。
(写真)家の光協会刊 定価:本体1800円+税
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(120) -改正食料・農業・農村基本法(6)-2024年11月30日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (37) 【防除学習帖】第276回2024年11月30日
-
農薬の正しい使い方(10)【今さら聞けない営農情報】第276回2024年11月30日
-
「自分」を失わない努力が必要な時代【原田 康・目明き千人】2024年11月30日
-
集落機能強化加算 「当分の間、継続」江藤農相 対象は現行555組織 経過措置導入へ2024年11月29日
-
「子どもの食事って大切」 心身育成にも一役 全国オーガニック給食フォーラム2024年11月29日
-
着実な担い手確保へ JAきたみらいなど先進3JAに学ぶ JA全中・次世代総点検セミナー2024年11月29日
-
宴会やパーティーで食品ロス削減「おいしい食べきり」全国共同キャンペーン実施 農水省2024年11月29日
-
「食品関連企業の海外展開に関するセミナー」環境規制に関する事例紹介 農水省2024年11月29日
-
【農協研究会】たい肥センター核に 放棄地再生も JA佐久浅間で農業戦略探る2024年11月29日
-
日銀「地域金融強化のための特別当座預金制度」適用対象機関名を公表 農林中金2024年11月29日
-
【役員人事】JA全農くみあい飼料株式会社(11月19日付)2024年11月29日
-
内部統制と働きやすさは両論 コンプラでトップセミナー JA全中2024年11月29日
-
ノウフクレンケイってなんだ? 根本凪の「ネモト宅配便 特別編 」配信 JAタウン2024年11月29日
-
「冬の京野菜フェア」全農直営3店舗で12月1日から開催 JA全農2024年11月29日
-
柑橘王国えひめ「紅コレクション」始動「愛媛県産紅まどんなフェア」開催 JA全農2024年11月29日
-
「ランピースキン病の発生」影響に関する相談窓口 福岡・熊本に設置 日本公庫2024年11月29日
-
シニアの外国語:その可能性【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月29日
-
東日本のカシノナガキクイムシの由来を遺伝情報により解明 森林総合研究所2024年11月29日
-
島根県大田市 三瓶山麓で有機米を初収穫 報告試食会を開催 三菱マヒンドラ農機2024年11月29日