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最優秀賞に佐藤昌幸さん(JA庄内たがわ) 営農指導実践大会2017年2月24日

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JA全中「JA営農指導実践全国大会」

 JA全中は2月23日、24日に東京都内で、初の「JA営農指導実践全国大会」を開催。JAグループ営農担当の役職員など、およそ280人が出席した。

前列左から4人目が佐藤さん 今大会では第27回JA全国大会で決議した創造的自己改革での「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」への挑戦を目指し、全国8ブロックから特に優れた営農指導員などの取り組みを紹介し、表彰した。審査委員長を務めた東京農業大学丸山清明客員教授は、全体講評として「(1)経営指導力、技術力、(2)農家とのコミュニケーション力、(3)販売するためのコミュニケーション力、(4)情熱がどういうものであったか」を評価したと話した。
 最優秀賞は「JA出資型法人による地域ぐるみで中山間地域を守る取り組み~(株)あつみ農地保全組合の挑戦~」と題して発表したJA庄内たがわ(山形県)営農販売部営農企画課の佐藤昌幸さんが受賞した。農家の高齢化に伴う離農が進み、休耕田増加による病害虫の被害や獣害などの問題をJA出資法人「(株)あつみ農地保全組合」を設立し、解消へむけた取り組みを紹介。丸山教授は「並みの情熱ではできないことを実現した」と高く評価した。
 開会のあいさつでJA全中の大西茂志常務が、配布された営農指導の取り組み事例集を活用しながら「横展開をお願いしたい」と呼びかけた。
 またJA全中の馬場利彦参事兼営農・経営戦略支援部部長が経過・情勢報告を行った。「全国のJAでは地域実態を踏まえた工夫ある自己改革への取り組みがある。さらに課題として付け加えれば、組合員との徹底した話し合い、行動目標をともに共有することだ」と話し、取り組みの見える化の重要性を強調した。
 このほか、全国農業経営コンサルタント協会の森剛一会長やJA全農営農販売企画部の村田雅彦次長が報告。村田次長は(一社)農協協会と東京農大鈴木充夫前教授が取り組む、地理表示システムSGISを使った営農などについても紹介した。
 大会では事例発表者への全体質疑や、全青協の善積智晃会長や全国農業改良普及職員協議会の吉田敏政会長の記念講演が予定されている。
 なお、事例報告の各発表者は次の通り(敬称略。左から順に発表題目、JA、発表者)。
▽「営農指導員が走る! ~直売所を核とした、地域農業の新たな展開~」JA東京みなみ(東京都)地域振興部指導経済課 河野一法
▽「西洋なし『ル レクチエ』産地の存続危機を救え ~農家総ぐるみによる難防除病害の防除対策の確立~」JA羽茂(新潟県)営農課次長 佐藤和弘
▽「都市近郊JAにおける農家所得の向上 ~ジェラート開発を通じたJA青年部盟友との関係強化~」JA尾張中央(愛知県)農業振興部営農企画課 都築一秀
▽「梅農家への複合経営推進と産地振興の取り組みについて」JA紀州(和歌山県)みなべ営農販売センター副センター長 山ノ内利浩
▽「担い手支援の取り組みについて」JA防府とくぢ(山口県)営農部担い手支援課 山下大樹
▽「産地維持・所得向上に向けて ~佐賀支所にら部会 共同選果・機械化への取組み~」JA高知はた(高知県)幡東営農センター 森田速斗
▽「八代地域における露地野菜産地の構築と戦略」JAやつしろ(熊本県)営農部中央営農センター係長 富永隆裕
(写真)前列左から4人目が佐藤さん

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