広報で改革発信を-JA広報大賞2017年2月27日
JA全中は2月24日に東京都内でJA広報トップセミナーを開催し、28年度のJA広報大賞の表彰式と実践報告などを行った。
優良な広報活動をするJAを選定する「JA広報大賞」は今回で第30回を迎えた。
開会のあいさつで奥野長衛JA全中会長は「農業生産もマーケットインが求められている。どうニーズをつかむか。非常に難しいが、これが広報の基本になる」などJAの事業・活動にとっての広報の重要性を訴えた。 今年度の大賞はJAぎふ。審査委員長の尾関謙一郎氏(メディアと広報研究所主宰、明治学院大学特命教授)は同JAが対外広報と組合員向けの対内広報に組織を分けて専門化させたことを審査員が満場一致で高く評価したと講評し、「社会に向けて発信し組織外の評価を自己改革につなげていくことが大事」と述べた。
JAぎふの櫻井宏代表理事組合長は「元気な地域の創造をめざすには農業、JA、地域の魅力の発信強化が重要な課題。共感を生みだし理解につながる広報活動の充実を図っている。
JAのあり方そのものが注目されているが、JAや地域農業に対する理解の醸成が不可欠。将来にわたるJAの存在価値の確保と浸透のためにも広報の重要な役割を認識し、この賞を機にJAの自己改革の完遂と地域に根ざした協同組合として一層活動を高めたい」と受賞者を代表してあいさつした。
記念講演ではカルビー(株)の執行役員コーポレートコミュニケーション本部長の佐藤綾子氏が「企業戦略に基づく広報と企業価値向上」と題して講演した。「カルビーっていいね、と思わず人に薦めたくなるという人を増やす広報」をめざし、トップの一貫したメッセージと思いを社内外問わず労を惜しまずに伝えることや、社内の取り組みについても「敷居を低くして」情報や人材を集めることが広報部門の姿勢として重要だという。「広報も営業マンと同じ。惜しまず発信しているうちに一人ひとりが広報マンになっている」などと話した。
○表彰JA
【総合の部】
大賞=JAぎふ(岐阜県)
準大賞=JA松本ハイランド(長野県)、JAくるめ(福岡県)
【組合員向け広報誌の部】優秀賞=JA蒲郡市(愛知県)
【地域密着型広報活動の部】優秀賞=JA筑紫(福岡県)
【ホームページの部】優秀賞=JA阿新(岡山県)
(写真)受賞JAと審査員のみなさん
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日