新会長に川井由紀JA高知女性組織協議会会長 JA全国女性協総会2017年5月19日
JA全国女性協は5月18日に都内で第67回通常総会を開いた。総会後の理事互選会で会長に川井由紀JA高知女性組織協議会会長、副会長に佐々木美和子JAみやぎ女性組織協議会会長が就任した。
会長、副会長の任期は平成31年5月までの2年。
川井新会長は3か年計画の2年となることから「新執行部がしっかり実践していくが、ここにいるみんながキャッチフレーズ(JA女性 ふみだす勇気 学ぼう・伝えよう・地域とともに!!)とともに課題に取り組もう」とあいさつ。とくに「女性部は楽しい活動が基本。楽しくなければ伝わらない。そのなかでJAの自己改革を支えていこう」と訴えた。
【29年度JA全国女性協役員】
▽(会長)川井由紀・JA高知女性組織協議会会長
▽(副会長)佐々木美和子・JAみやぎ女性組織協議会会長
(理事)
▽栗嶋美津江・JA埼玉県女性組織協議会会長
▽宮崎禮(※)子・JA石川県女性組織協議会会長(※ネに豊)
▽松田育子・JA京都府女性組織協議会会長
▽工藤和代・JA大分県女性組織協議会会長
▽冨田理恵子・山形県JA女性組織協議会フレッシュ部会副部会長
▽井手雅美・JA鹿児島女性組織協議会フレッシュミズ鹿児島代表
(監事)
▽土屋玲子・JAぐんま女性組織協議会会長
▽加藤和奈・JAあいち女性協議会会長
▽笠田幸美・山口県JA女性組織協議会会長
◆ ◇
平成29年度はJA女性組織3カ年計画「JA女性 ふみだす勇気 学ぼう・伝えよう・地域とともに!!」の実践2年め。鈴木春美JA全国女性協会長は3カ年計画のスローガンのもと「共通の認識をもち新しいことに挑戦し、協同組合の一員として学習をすすめたい」と挨拶した。
JA全国女性協は、メンバーの減少率が28年度で1.7%と後継者の育成が課題。29年度は引き続きJA女性組織メンバーの組合員化運動に取り組む。
また28年度は、自民党の西川公也農林・食料戦略調査会長と小泉進次郎農林部会長にJAが地域で果たす役割と自己改革の重要性についてJA全国女性協理事らで訴えるなどの活動を行った。特別決議ではJAの自己改革のうち特にJAグループからも期待を寄せられている「地域の活性化」を中心に自己改革を後押しすることを承認した。全文は次の通り。
JAの自己改革に関する特別決議(全文)
私たちは、これまでJA女性組織綱領の理念にもとづき、住みよい地域社会づくりをめざして、JAとともに活動してきました。
ところが、いま新自由主義や経済成長至上主義を背景とした政府の規制改革推進会議による農協攻撃により、私たちが拠り所としてきたJAは、解体の危機にさらされているといっても過言ではありません。
また、世界的にテロや戦争の脅威が増している中で、食料安全保障の観点からも、食を生み出し地域を守る農業は、私たちのくらしにとって不可欠であり、それを支えるJAグループは、たいへん重要な役割を果たしています。
しかし、時代のながれの中で、食や農に対する関心が薄れ、JAグループに求められる役割も変わってきていることも事実です。
JA自己改革がめざす3つの基本目標のうち、「地域の活性化」に向けて、生活者の目線で活動を展開している私たちJA女性組織に大きな期待が寄せられています。
そして、その期待に応えていくためには、農業者であり、生活者である私たちの声をJAに届けることが不可欠です。このため、JA女性組織メンバーの全員が組合員となり、JAの自己改革を後押ししていかなければなりません。
私たちJA女性組織メンバー一人ひとりが、地域に責任をもって、農業の大切さ、食に関する正しい知識など、引き続き積極的に学習しあい、学んだことを、発信し続けなければなりません。そして、国民の食や農業に対する関心を高め、JAと農業の応援団を増やしていきましよう。
以上、決議します。
平成29年5月18日 JA全国女性組織協議会
(写真上から)新会長に就任した川井JA高知女性組織協議会会長、総会であいさつする鈴木JA全国女性協会長
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