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米は「美味しさで購入」増える 果物は既婚女性の消費が増加2018年3月30日

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・JC総研消費調査

 家庭で1回に買う米の量、および炊く量のばらつきが広がっており、購入する際には、「美味しさ」にこだわる人が増えている。こんな傾向が、3月28日(一社)JC総研が実施した農畜産物の消費行動に関する調査で分かった。

 家庭における1回の炊飯量は3合(28.4%)、2合(27.7%)が拮抗し群を抜くが、ともに微減もしくは僅かに減少し、5合、2合未満が僅かに増加するなど、多様化の傾向が見られた。また1回に購入する米の量は5kgと10kgが圧倒的だが、ともに減少気味。一方で5kg、10kgを除くすべてで僅かに増加、もしくは微増となっている。
 炊飯量、購入量ともに多様化しているが、購入の際のこだわりをみると、「価格帯」(62.1%)が断然トップだが、それ以外では無洗米を除くすべてで「美味しいと思うから」がトップになった。またブランド米だけでなく、無洗米、玄米、有機米などにこだわる理由も「美味しいと思うから」のポイントが増えており、ネット販売等でも同じ理由のポイントが増えた。
 一方、野菜を食べる頻度では『毎日』(「ほぼ毎食」+「ほぼ毎日」)が58.6%で、前回(59.4%)より僅かに減少し、4年連続減少した。果物は『毎日』(同)が33.1%)で、前回(28.5%)を大きく上回った。特に既婚女性で43.1%(前回32.7%)と大幅に増えた。調査した昨年の12月(15~19日)は、野菜は価格が高騰し、果物は29年産のミカンの味がよかったことが消費行動に影響を与えたことも考えられる。
 畜産物を食べる頻度は『週に1回以上』(「毎日」+「週の半分以上」+「週に1~3日」)が牛肉で33.6%(前回30.5%)、豚肉が73.2%(同72.9%)、卵が85.0%(同84.8%)、鶏肉64.3%(同64.5%)、牛乳66.2%(同68.6%)だった。牛乳は「ほとんど飲まない」が2割強あった。精肉購入の際の選択では、牛肉・豚肉・鶏肉のすべてで、国産の選択が減少した。
 なお消費行動の調査は、これまで品目ごとに個別に実施していたものを、今回は一括してまとめて行った。それにともない「食生活全般」の項目を加えた。それによると、「米を主食とした食数」が1週間21食のうち13.87食で、前回より僅かに増加。依然として米が食生活の中心になっていることが分かる。また、食料品の買い物の際、「予算をオーバーする」という回答が48.6に達し、前回(43.4%)を大きく上回った。

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