100頭規模で分娩343日 高い飼育技術を実証 JA東西しらかわ繁殖モデル農場2019年6月26日
福島県のJA東西しらかわの肉用牛繁殖モデル農場が、2015年の開設以来、丸4年を経過して、今月には4産目に入る。100頭規模の繁殖母牛で253頭の子牛を出荷し、分娩間隔は343日、平均受精回数1.5回の好成績をあげ、地域のモデル農場としての機能を果たしている。
人と牛の道線を分離した畜舎内
この農場はJA東西しらかわのほか管内の畜産農家や農場に土地を提供した地主などを出資者として、平成27年4月に発足。約100頭規模のモデル農場として、減少する繁殖母牛の頭数にストップをかけ、地域の肉用牛経営の多頭化と、飼養技術の向上をはかろうというもの。
地域のモデルとなるよう、畜舎は防疫と衛生面に配慮し、発情発見装置などによる受胎率の向上や、分娩監視装置による事故軽減など最新の飼養管理技術を導入している。また畜舎内の可動式の柵は、群飼いや個飼いにも容易に変更できる構造になっており、牛1頭あたり広めの空間をとってストレスを軽減して受胎率向上に努めている。
母牛は初年度101頭導入。16年度68頭、17年度89頭、18年度94頭出生し、今年31年度は100頭を見込んでいる。その間、事故死は4頭だった。分娩・発情監視通報システムのモバイル牛温恵を導入しており、「分娩・発情を100%見極めることができる。分娩に立ち会うことで事故死を防ぎ、発情に合わせて受精できるので外れがない」と、小峰尚貴場長は自信を示す。
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】本質的議論を急がないと国民の農と食が守れない ~農や地域の「集約化」は将来推計の前提を履き違えた暴論 ~生産者と消費者の歩み寄りでは解決しないギャップを埋めるのこそが政策2025年10月16日
-
死亡野鳥の陰性を確認 高病原性鳥インフル2025年10月16日
-
戦前戦後の髪型の変化と床屋、パーマ屋さん【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第360回2025年10月16日
-
静岡のメロンや三ヶ日みかんなど約170点以上が「お客様送料負担なし」JAタウン2025年10月16日
-
高齢者の安全運転診断車「きずな号」を改訂 最新シミュレーター搭載、コースも充実 JA共済連2025年10月16日
-
安心を形にした体験設計が評価 「JA共済アプリ」が「グッドデザイン賞」受賞 JA共済連2025年10月16日
-
東京都産一級農畜産物の品評会「第54回東京都農業祭」開催 JA全中2025年10月16日
-
JA協同サービスと地域の脱炭素に向けた業務提携契約を締結 三ッ輪ホールディングス2025年10月16日
-
稲わらを石灰処理後に高密度化 CaPPAプロセスを開発 農研機構2025年10月16日
-
ふるさと納税でこども食堂に特産品を届ける「こどもふるさと便」 寄付の使いみちに思いを反映 ネッスー2025年10月16日
-
「NIPPON FOOD SHIFT FES.」に出展へ 井関農機2025年10月16日
-
マルトモが愛媛大学との共同研究結果を学会発表 鰹節がラット脳のSIRT1遺伝子を増加2025年10月16日
-
マックスの誘引結束機「テープナー」用『生分解テープ』がグッドデザイン賞を受賞2025年10月16日
-
北海道芽室町・尾藤農産の雪室熟成じゃがいも「冬熟」グッドデザイン賞受賞2025年10月16日
-
夏イチゴ・花のポット栽培に新たな選択肢「ココカラ」Yタイプ2種を新発売2025年10月16日
-
パルシステムの奨学金制度「2025年度グッドデザイン賞」を受賞2025年10月16日
-
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月16日
-
鳥インフル デンマークからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月16日
-
宅配商品の試食販売・交流「商品展示会」26日に開催 パルシステム千葉2025年10月16日
-
世界規模のフード・アグリカンファレンス「WAFI 2025」で最高賞 AGRIST2025年10月16日