平田東助、生誕の地に JA教育センターの銅像、米沢市へ2019年7月3日
JA全国教育センター(東京都町田市)にある平田東助の銅像が山形県米沢市に移転する。同センターの土地が東京都に売却されるため、平田東助の出身地である米沢市に寄贈されることになった。6月28日、米沢市の中川勝市長、JA山形おきたまの木村敏和組合長がJA全中を訪れ、寄贈のお礼を述べた。
移転となる平田東助像(JA全国教育センターで)
平田東助は(1849~1925年)、当時の米沢藩(現在の米沢市)生まれ。、農商務大臣、内務大臣などを歴任し、産業組合の振興に尽した。1905年に大日本産業組合中央会の初代会頭に就任し、1922年までの17年間、会頭として草創期に産業組合運動を指導した。
銅像はこれを記念して1919年、第15回全国産業組合大会で建設を決め,全国250万人の組合員や有志の拠出約7万2000円(当時の公務員の月給は約20円)を集め、1925年に東京・九段に建設された。
その後、銅像設置場所に戦没者追悼記念館(昭和館)建設されたため、1996年にJA全国教育センターへ移転。今回の移転は2回目となる。米沢市では8月中旬ころ同市の「すこやか広場」に移し、米沢市政130周年行事の一環として8月31日に除幕式を行う。同市の中川市長は「最後の安住の地となる米沢市で、しっかり守っていきたい。これを記念してJAおきたまと連携し農業分野で活躍した人の顕彰事業を検討している」という。
またJAおきたまの木村組合長は「平田東助先生の協同組合の精神を守っていくのはわれわれの務め」と気を引き締めた。
なお、銅像はブロンズで台座は大理石。像の高さ2.7m、全体の高さ6m、幅10mで重量は約130t。大変な移転作業となる。
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