国体会場で「さつまいもかりんとう」販売 JAなめがたしおさい2019年10月10日
茨城県JAなめがたしおさいは、サツマイモの品種「紅こがね」を長期貯蔵で熟成し美味しさを増した「熟成紅こがね」を使って開発した新商品「さつまいもかりんとう」を「いきいき茨城ゆめ国体2019」の会場で販売した。甘さひかえめで、スナック感覚で食べられる新商品は、焼き芋とともに、国体の出場者や応援に来た人たちの人気を集めた。
国体の出場者や応援に来た人たちに大好評を博した「さつまいもかりんとう」
「天皇陛下御即位記念 第74回国民体育大会 いきいき茨城ゆめ国体2019」は、9月28日から10月8日まで茨城県ひたちなか市の「笠松運動公園」をメイン会場とし県内各地の会場で開催された。また、10月12日から14日には全国障害者スポーツ大会が開催される。
JAグループ茨城は、茨城国体および全国障害者スポーツ大会の会期中、笠松運動公園内に設置される「ラッキー広場」で、茨城県内で生産された農畜産物や農産加工品の展示販売などを行うこととした。
こうしたチャンスを生かすため、JAなめがたしおさいでは、「全国特産シリーズ」で全国のJAの農産物を使ったお菓子の企画・開発・製造で実績のある(株)モントワールと組んで、昨年9月ごろから新商品の開発を開始した。
当初、イチゴやレンコンなども検討したが、サツマイモを使った商品開発に絞り込んだ。企画段階ではサツマイモのパウダーを原料にしたバウムクーヘンとする案もあったが、検討を重ね「地域の年配者に、なじみのある食べ物のかりんとう」に決定。
この「さつまいもかりんとう」には、「熟成紅こがね」の粉末が練り込まれ、口に入れるとカリッとした食感とサツマイモの香りとほのかな甘みが広がる。味は甘さを控えめにしたことで、男性にも人気の商品となった。「昔ながらのかりんとうではなく、若い人や子どもにもスナック感覚で食べられる。あとをひく美味しさ」(JAなめがたしおさい営農経済部営農企画課の會田春美さん)だという。
製造は、かりんとう作り90年以上という(株)旭製菓に委託し、完成度の高い商品に仕上がった。
国体会場のブースで、1袋90g、300円(税込み)で販売したところ、パッケージの裏に「JAなめがた甘藷部会連絡会天皇杯受賞」と書いてあることもあって、国体出場の選手や全国から応援に来た人たちが口々に「縁起が良い」と言って購入していった(會田さん)。「行方(なめがた)といえばサツマイモ」というイメージがこれまで以上に広まることを期待した商品でもある。
売れ行き次第では、イチゴやレンコンを使った新たな商品開発をしてシリーズ化することも実現しそうだ。農産物に付加価値を付けて販売する「6次産業化」への新たな挑戦が始まっている。
笠松運動公園陸上競技場「ラッキー広場」のJAグループ茨城のブースで、農林水産祭で天皇杯を受賞した「焼き芋」などを販売
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