農林中金が清水建設と高知で農業関連会社設立2019年11月6日
農林中央金庫は清水建設と共同で高知県に合弁の農業関連事業会社を11月7日に設立する。
農林中央金庫は高知県と清水建設の3者で2017年に同県の園芸農業振興と雇用の拡大をめざして連携協定を締結した。今回の合弁会社設立はその第一弾となる。
3者は協定締結後、農林中央金庫のネットワークを活かし、高知県のJA、生産者と意見交換しながら新たな事業について検討を進めてきた。
その結果、関係者から要望がもっとも多かったニラの出荷調整作業を機械化し事業化することにした。高知県のニラの出荷量は日本一で国内全体の4分の1程度を占めている。ただ、出荷前に不要な外葉を取り除き(そぐり)、計量、結束する出荷調整作業の負担が高齢化も進むなかで大きくなっている。
事業化に先立ち清水建設と高知県のJAが中心となり、「そぐり作業」の機械化を実証試験を続け、今年7月に事業化のめどがついたことから、両者で合弁会社「シミズ・アグリプラス」の設立を決めた。
計画では2020年4月にもJA高知県香美営農経済センター内に4ラインからなる「そぐりセンター」を設置し出荷調整事業を開始する。処理量は初年度200t、その後は年間270~280tを予定している。
【シミズ・アグリプラス株式会社】
◎所在地:高知県香南市野市町大谷26
◎社長:神成篤司
◎事業内容:農産品の出荷調整受託事業、農産品の生産・販売等の農業関連事業
◎資本金:5000万円(清水建設95%、農林中央金庫5%)
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