食と農を基軸に一枚岩で前進を-全国機関賀詞交歓会2020年1月7日
JA中央機関新年賀詞交歓会が1月6日に開かれ、令和2年のJAグループが始動した。
中家徹JA全中代表理事会長は、過去最低の自給率、生産基盤の弱体化、世界で多発する災害と貿易の自由化など食料安全保障のリスクが高まっていることを指摘し、5年に1度の改定に向けて検討が進む食料・農業・農村基本計画は「極めて重要な計画でなければならない」として、基本法が掲げる食料の安定供給や農業の持続的発展など4つの理念に合致したものであるべきことや、基本計画の実践が大事だと強調した。
子年の今年は干支のスタートの年であり、子孫繁栄の象徴でもあるとして、「各組織で課題を着実に実践することがJAグループの繁栄につながる。食と農を基軸として地域に根ざした協同組合という思いのもと一枚岩となって取り組みを」などとあいさつした。
写真:長澤JA全農会長、柳井JA共済連理事長、奥農林中金理事長、山田参議院議員
長澤豊JA全農経営管理委員会会長は乾杯のあいさつで「我々の役割は100年スパンで物事を考えること。後を継ぐ組合員、職員に利益を与えるために困難に直面していると考えたい。大変なときこそ強い年輪ができると思っている」などと話した。
柳井二三夫JA共済連代表理事理事長は「子年は長期計画には最良の年。根底から作り直さなければならない状況にあるなかで組合員の負託に応えるため創意工夫し着実に歩みを進めていかなくてはならない」とあいさつした。
奥和登農林中央金庫代表理事理事長は、自然災害が多発するなか、第一次産業を基盤としたJAグループは、他の協同組合と連携して地球環境問題に取り組んでいくべきでJAグループがSDGs(持続可能な開発目標)などのテーマを発信する時期にあるとして、「協同の力をより発揮して存在感のあるグループになっていく年に」と呼びかけた。
山田俊男参議院議員もあいさつ。「農協発展の取り組みに全力を挙げる」などと話した。
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