貯金の伸び率が鈍化 事業利益は4年連続前年比マイナス 総合JA経営速報2020年1月10日
JA全中は1月9日、2019年度上半期総合JA経営速報の概要を発表した。それによると貯金は伸びたものの、伸び率は鈍化し、長期共済保有高は減少傾向が続いた。一方、購買品取扱高では生産資材が伸び、販売取扱高は青果物の単価安から全体で減少した。
貯金残高は前年同期比で1.0%増えたが、金利上乗せの見直しなどの影響で、伸び率は低下した。過去10年で最も低い伸び率だった。貸出金残高は住宅ローン、小口ローンが増加傾向を維持したため増加した。長期共済保有高は満期契約の到来や死亡保障系の伸び悩みで減少傾向が続いた。
購買部門は、事業取扱高全体で0.2%増えた。内訳は生産資材が2.4%増え、生活物資が4.7%減った。生産資材は農業用機械の好調と消費税増税による駆け込み需要によって、前年比増の取扱となり、生活物資は原油高による燃料の不調や一部JAでの子会社などへの事業移管などによって取扱高が減ったものと思われる。
販売部門は、青果が冬や春の異常気象による生育不良や、出荷の遅れによる単価安で、取扱高全体で1.7%減った。
一方、事業総利益は2.4%減り、事業別では信用が2.1%、共済が6.1%減り、購買が1.6%増、販売が1.7%減った。この結果、人件費の圧縮で事業管理費が全体で1.5%減ったものの、事業利益は10.8%、経常利益も0.4%減った。事業利益、経常利益の減少は4年連続の前年比割れとなっている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































