福岡の八女茶 統一ロゴマークでブランド強化 福岡県とJAふくおか八女など関係団体2020年2月14日
福岡県の八女茶は、緑茶の高級品として知られ、1423年とされる八女茶の発祥からあと3年で600年を迎える。こうしたなかで同県と八女茶生産者、茶商、JAふくおか八女など関係団体が一体となり「福岡の八女茶」ロゴマークを制作しブランド強化に乗り出した。
八女の茶畑
これまでも同県と生産者、茶商、JAなど関係団体が協力してPRや販売をしてきた。今回初めて制作したロゴマークも関係する組織の皆が意見を出し合って創り上げたものだという。「産地全体で創り上げたロゴマーク」(福岡県農林水産部園芸振興課特産・加工係吉田係長)だという。
このロゴマークのコンセプトを同県は、▽八女茶発祥600年という、「歴史と伝統」「品質の高さ」を表現。▽八女茶本来の色である「黄金色」を中心に配置し、高級感をイメージ。▽八女地域の歴史的建造物のべんがら壁にも見られる「弁柄色」と千年の後も変わらない不変の意味を示す縁起の良い色「千歳緑」で、八女茶の「伝統」を表現。▽四隅に「青色」を配置し、八女茶を育む矢部川の清流をイメージ。▽伝統もありながら、斬新さもあるロゴマークに仕上げたという。
同県では、消費者がこのロゴマークが付いている商品が「福岡の八女茶」だと一目で分かるように、今後販売される「福岡の八女茶」商品パッケージに記載したり、販促イベントで活用するなどして、ブランド力の強化に繋げたいとしている。
JAふくおか八女の茶業課では、既に箱や包装資材にロゴマークを印刷し同JAの直売所で使い始めており、徐々に増やしていきたいという。また、中元・歳暮などギフト関係で、高級品の価格帯の玉露や煎茶で使っていくとしている。
なお、このロゴマークは、福岡県の登録商標で、使用するには使用登録が必要となる。使用条件として、▽このロゴマークを活用し、「福岡の八女茶」が広く消費者に愛されて定着するよう利用拡大に努めること▽「福岡の八女茶」の使用割合は、100%を基本とすること、などである。
使用申請書は、同県のホームページで入手できる。
問い合わせは、福岡県農林水産部園芸振興課特産・加工係(電話)092-643-3489まで。
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