全方位型広報活動を展開するJAとぴあ浜松が大賞 JA広報大賞表彰式2020年2月25日
JA全中は2月21日、東京都内でJA広報トップセミナーを開き、JA広報大賞の表彰と大賞受賞JAの実践報告、および記念講演を行った。JA全中の中家徹会長は「広報活動は、食と農についての国民理解を深めるため、JAの経営戦略の重要な柱のひとつ。JA役職員は広報パーソンの自覚をもって臨んでほしい」と激励した。
JA広報大賞の表彰を受けるJAとぴあ浜松の鈴木和俊会長(左)
表彰されたのは総合の部で大賞のJAとぴあ浜松(静岡県)、準大賞のJAにいがた南蒲(新潟県)とJAいしのまき(宮城県)、それに組合員向け広報誌の部、地域密着型広報活動の部、ウェブメディアの部で、各優秀賞のJA上伊那(長野県)、JA十日町(新潟県)、JAびほく(岡山県)の6JA。26県、100を超えるJAの応募から選ばれた。
JA広報大賞審査委員長を務めたメディアと広報研究所主宰の尾関謙一郎氏は、大賞受賞のJAとぴあの広報活動について、「戦略的に展開している」と評価。5人の専従を配置し、各部署の広報担当部員ごとの掲載量などを定量的に測定したり、掲載記事を広告換算で評価したりしている。また、マスコミとの関係をよくするため、トップが積極的に取材に応じているところなどを評価したという。
JAとぴあ浜松の広報活動の内容は、同JA森下安則代表理事理事長が報告。特に正・准組合員、地域住民、マスコミ、ウェブ、役職員向けなど全方位型の広報活動を展開。毎月の広報誌を楽しみにしてもらうため「とぴあ家の人々」の漫画を掲載、ユーチューブの実写版と連動させるなど、読者の興味を引くためのさまざまな工夫をこらしている。
このほかセミナーでは、ラグビーワールドカップ2019組織委員会・前広報コミュニケーション部長の楠本淳氏、JA広報大賞審査委員長の尾関謙一郎氏が講演した。楠本氏は,ワールドカップの熱狂広報の裏側、特に地域密着型広報・危機管理広報の重要性について、尾関氏は「広報の組織力~トップが引っ張るワンチーム~」のテーマで話した。
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