SDGs踏まえ 持続的な生産支える「持続的な消費」のあり方を提唱 農水省検討会2020年3月31日
農林水産省では、SDGsゴール12に掲げられた「持続的な生産消費形態を確保する(つくる責任 つかう責任)」を踏まえ、昨年11月に「持続可能な生産消費形態のあり方検討会」を立ち上げ、持続的な生産を支える「持続的な消費」のあり方や普及方策について、有識者による検討を行ってきた。同省は3月30日、この検討会が行った中間取りまとめを公表した。
サステナブルな「かなえたい未来」をつくる行動を!(中間取りまとめ広報用資料)
SDGsのゴール12には、「つくる責任 つかう責任」が位置付けられており、食品・農林水産物の生産と消費の両面を持続可能なものにしていくことが求められている。
農水省では、環境に配慮した生産活動で生み出される価値を見える化し、消費者の購買行動がこれを後押しする持続可能な消費を促進するため、同検討会を立ち上げ、有識者による検討を行った。同省が3月30日に公表した中間取りまとめには、事業者などによるネットワークの構築や、「サステナブルデー」の創設などさまざまな取り組みの実施促進が提言されている。
中間取りまとめが挙げた主な取り組み例は次のとおり。
▽持続可能な生産と消費を啓発するため、事業者が連携して持続可能な商品の販売や広報などに取り組む「サステナブルデー」を創設する。
▽持続可能な生産などを行う地域、生産者、事業者を表彰する。
▽農山漁村における環境創造の取り組みなどを発掘する。
▽取引先などに過剰な包装・サービスを行わないよう普及啓発をする。
▽生産・流通現場で生じる規格外品、未利用魚などの利活用を促進する。
▽食品産業などの持続可能な取り組みが国内外の投資家、顧客、取引先に評価されるよう、情報発信を進める。
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