ミカン輸出に向け「ミカンバエの調査」始まる JAふくおか八女2020年4月22日
福岡県JAふくおか八女のJAかんきつ部会は4月から、令和2(2020)年産ミカンのタイ王国と米国への輸出に向け、ミカンバエの調査を開始した。
同部会では平成26年から、農林水産省門司植物防疫所や福岡県、八女市、JA全農ふくれんと連携し、輸出に向けたミカンバエのモニタリング調査を続け、現在まで無発生を確認している。
調査は、10月下旬まで毎月2回行う。JAふくおか八女のホームページでは、4月8日の調査で園地にトラップ(わな)を設置するJA職員の写真が掲載されている。この日の調査では園地17か所を巡回したという。同JA園芸指導課の担当職員が、トラップと呼ばれるプラスチック製のカゴに誘引剤を入れて園地に設置した。後日トラップの中に入った虫を回収し、門司植物防疫所が調査する。6月からは生果実の調査も行う。
米国では、日本で発生するミカンバエの侵入を防ぐため、温州ミカンの輸入を、本州と四国産に限定していたが、平成28年の植物検疫協議で、生産園地やその周辺でミカンバエの無発生を調査するという条件で、JAふくおか八女の管内など九州の一部の産地からの輸出が認められた。
同部会では、平成30年1月に米国本土へ、31年1月にタイへ、初めてミカンを輸出することができた。これまでの輸出実績は、米国には約1t、タイには約2tの温州ミカンを輸出している。同JAによると現在はまだ輸出量は多くはないが、さまざまな販路を持っておきたいという。
同JAの担当職員は「今後も八女産ミカンのさらなる販路拡大や認知度向上に向け、しっかり準備を進めていきたい」と話している。
写真=輸出の前準備で、園地にトラップを設置するJA職員(上)、輸出されるミカン
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