野菜の種を無料配布 珍しい野菜を直売所に JA新ひたち野直売所部会2020年4月24日
茨城県のJA新ひたち野直売所部会は、毎月1日、掃除の日を設け直売所の清掃と栽培講習会を行っている。また、直売所の出荷品目の増加と珍しい野菜を店頭に並べてもらうことを目的に、部会員への野菜の種の無料配布を行った。
JA新ひたち野の農産物直売所「大地のめぐみ」で昨年の5月下旬に行われた「メロン祭り」。
残念ながら今年のメロン祭りは中止となった。
この取り組みは、同JAの広報誌『新ひたち野』の4・5月号に掲載されている。今年2月5日には、味や香りにクセがなく栄養価が高いヘルシー野菜「おかひじき」や、米国で人気のカボチャで、近年日本でも知られるようになった「バターナッツカボチャ」など、普段馴染みのない種類で、直売所に出荷が少ないものを提供したという。
定例の栽培講習会が終わった後、帰り際に生産者に「チャレンジしてください」と呼びかけ、希望する人が持ち帰った。これから栽培が始まるためまだ出荷はないが、種を受け取った部会員からは、「どれもスーパーでは見たことはあった。収穫が楽しみだ」「なかなか珍しい野菜の種をもらったので、挑戦して出荷できるようにしていきたい」など意欲的な言葉があったという。
配布当時、同JAの直販課の課長、今泉武さんは「生産者が色々な野菜を作ることで、お互いに刺激や情報交換が生産者の間で起こればよいと思う。珍しい野菜が並ぶ直売所として認知されることを期待」などと語っている。
JA新ひたち野の農産物直売所「大地のめぐみ」は地域の人たちのリピーターが多く、地域に親しまれている(同JAくらしの活動課久保田さん)。そこに珍しい野菜という魅力が加わる日が近づいている。
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