ミカン栽培の課題解決へプロジェクト始動-三ヶ日町柑橘出荷組合青年部2020年5月15日
三ヶ日町柑橘出荷組合青年部は、ミカン栽培に関する諸課題を解決するため4つのプロジェクトを発足した。JAみっかびと連携しながら、技術・品質など生産にとって重要なテーマに取り組んでいる。
勢ぞろいした青年部メンバー
プロジェクトは、「土壌改善」「連年結果」「液体マルチ」「陽一郎(新品種)」の4つ。JAの技術員が各プロジェクトにアドバイザーとして1人ずつ加わっている。メンバーは、技術員を含め4プロジェクトで計20人。
「土壌研究」は土中の微生物を活用しながら、ミカンの生理に有効な働きができないかどうかを研究。「連年結果」は新芽確保に効果的とされる剪定とジベレリン散布を試し、数値化して比較し優位性を証明することを狙いとしている。
「液体マルチ」は水分調整をテーマに掲げ、雑草抑制や石炭散布、太陽光乱反射による虫の忌避効果等を検討する。「陽一郎」は青島の枝代わりの新品種で、特徴である浮皮耐性を生かした栽培法の確立を狙っている。
三ヶ日町柑橘出荷組合青年部は、ミカン産地のブランド作りに向けた「学校」的な役割を担っている。加入できるのは40歳までの若手ミカン農家で、長期的なテーマについても精力的に取り組んでいる。
多品目も含め様々な工夫を行っている事例の「産地視察」、自主制作したポスターや産地映像を活用した「キャンペーン」、量販店や仲卸を訪問し意見交換する「市場視察」を主な活動としている。
陽一郎プロジェクトの活動風景
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