機械化で雑穀増産、供給責任果たす-JAグリーンサービス花巻2020年5月25日
JAいわて花巻の子会社である(株)JAグリーンサービス花巻は、プロ農夢花巻事業本部が中心となり、平成29年度から雑穀の移植栽培に力を入れている。
ビニールハウスで播種作業を行った
5月11日には、同社敷地内のビニールハウスで直播作業を行った。448穴のセルトレーに種を2~3粒ずつ播種した。「イナキビ」220枚(約1ha分)で、播種機は野菜用を使用した。同社社員3人が種と培土を補給し、セルトレーに水をまいてビニールハウスに移した。
翌週には「タカキビ」900枚(約4ha分)と「モチアワ」65枚(約30a分)も播種し、温度や水の管理を徹底。イナキビは5月25日、タカキビとモチアワは6月1日から花巻市内8生産者に苗の供給を予定する。このほか、モチアワ25aも試験的に自社栽培する。
プロ農夢花巻事業本部の畠山譲本部長は、「花巻市の雑穀は全国で需要があるため、機械化によって生産量を増やし産地としての供給責任を果たす。農家の所得増大も図っていきたい」と話している。
雑穀は全国で需要があるが、生産者の高齢化等で栽培面積が縮小傾向にある。このため同本部が機械化による移植栽培に取り組んでいる。
雑穀は直播栽培が一般的だが、移植栽培を行えば種まき後の間引きや除草等の作業を減らすことができ、種まき後の大雨で種が流出する恐れもなくなる等のメリットが見込める。
昨年度は機械化でタカキビやイナキビの収穫量確保に結び付け、栽培技術を農家に普及できる体制も整えた。モチアワは、移植できたが収穫量が少なかったことから、今年度はきめ細かく除草作業を行う計画だ。
花巻市は全国でも有数の雑穀産地で、令和元年度はJAいわて花巻管内の生産者210人が約340haを栽培。(株)JAグリーンサービス花巻も年間約500tの雑穀取扱量がある。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(133)-改正食料・農業・農村基本法(19)-2025年3月15日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(50)【防除学習帖】第289回2025年3月15日
-
農薬の正しい使い方(23)【今さら聞けない営農情報】第289回2025年3月15日
-
イタリア旅行の穴場【イタリア通信】2025年3月15日
-
政府備蓄米 初回9割落札 60kg2万1217円 3月末にも店頭へ2025年3月14日
-
【人事異動】JA全共連(4月1日付)2025年3月14日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年3月14日
-
(426)「豆腐バー」の教訓【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年3月14日
-
実需者と結びつきある飼料用米 支援継続を 日本農業法人協会2025年3月14日
-
オホーツクの恵み 完熟カボチャからフレークとパウダー JAサロマ2025年3月14日
-
日本一の産地の玉ねぎがせんべいに 産地の想い届ける一品 JAきたみらい(北海道)2025年3月14日
-
みおしずくがクッキーに 日野菜漬はふりかけに JAグリーン近江(滋賀県)2025年3月14日
-
地域の歴史受け継ぎ名峰・富士の恵み味わう かがり火大月みそ JAクレイン(山梨県)2025年3月14日
-
【人事異動】JA全厚連(4月1日付)2025年3月14日
-
高まるバイオスティミュラント普及への期待 生産者への広報活動を強化 日本バイオスティミュラント協議会2025年3月14日
-
岩手県大船渡市大規模火災での共済金手続きを簡素化 JA共済連2025年3月14日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第107回2025年3月14日
-
3月14日は「蚕糸の日」 大日本蚕糸会2025年3月14日
-
種苗・農産物輸出の拡大に向けた植物検疫のボトルネック解消「農研植物病院」へ出資 アグリビジネス投資育成2025年3月14日
-
【役員人事】農中信託銀行(4月1日付)2025年3月14日