計画上回る事業利益 JA全国共済会2020年6月8日
農林漁業団体の退職金積み立てを行っている(一財)全国農林漁業団体共済会(JA全国共済会)は6月4日に書面による理事会を開き令和元年度決算などを承認した。
JAの事業利益に相当する「評価損益等調整前当期経常増減額」は利回りの低下による運用収入の減少などで前年比▲3億500万円の3億8000万円となったが、経費節減の取り組みと年金保険投資で特別配当があったことから当初計画を6億9300万円上回った。
JAの当期剰余金に相当する「正味財産」は、新型コロナウイルス感染拡大にともなう市場の混乱の影響で保有する証券投資信託の一部が評価損となったことで前年比▲10億9600万円の▲4億500万円となった。ただし、5月末時点では市場が落ち着きを取り戻したことから証券投資信託の収益は大幅に改善しているという。
正味財産は減少したが、将来の運用リスクへの備えである事業強化準備金は3億7400万円積み増し責任準備金に対する積立比率は前年度+0.23ポイントの6.93%(322億円)となった。令和2年度以降の給付財源となる令和元年末の給付還元安定財源は低金利環境の長期化をうけ前年を2億円下回り165億円となった。
令和元年度を最終年度とする「第4次中期経営3か年計画」の取り組み結果のうち、退職金積立の「制度」拡大口数(加入・増口数)は3か年累計で584万口となり、目標の480万口を上回った。また、総合JAの管理設計(個人ごとの退職金支給額に見合った「制度」の掛金額を算出するための試算)利用率は令和元年度で91.0%となり3年度とも目標の90%を超えた。
令和2年度は「制度」契約拡大口数160万口、総合JA管理設計利用率90%の実現をめざす。
重要な記事
最新の記事
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日
-
【人事異動】ヤマハ発動機(5月1日付)2025年4月25日
-
【人事異動】石原産業(4月25日付)2025年4月25日
-
「幻の卵屋さん」多賀城・高知の蔦屋書店に出店 日本たまごかけごはん研究所2025年4月25日