鳥獣被害対策のラッキョウ栽培 収穫最盛期 JAあつぎ2020年6月26日
神奈川県のJAあつぎは、管内で深刻な鳥獣被害を受ける地域への対策として、ラッキョウの栽培を振興している。ラッキョウは収穫が最盛期を迎え、生産者らは、JA全農かながわ中央ベジフルセンターへの出荷に向けての作業が佳境に入っている。
ラッキョウを収穫する新規就農者の穂坂さん(神奈川県厚木市で)
鳥獣被害が多発する管内の荻野地区や小鮎地区、玉川地区などでは、生産者の耕作意欲減退や耕作放棄地・遊休農地増加の問題に直面している。加害鳥獣は猪や鹿、猿、ハクビシン、アナグマ、アライグマなど多種にわたり、防衛対策が困難な状況にある中、営農指導員と生産者がタッグを組み、地域に合った新たな作付品目として、2018年からラッキョウ栽培を取り入れた。
今年、作付けを行うのは新規就農者を含む6人の生産者。昨年8~9月に播種を行い、秋は追肥や土寄せ作業を実施した。12月頃には、営農指導員によるほ場巡回を行い、分球数や土寄せの状況について確認。病害虫の発生も少なく、生育も良好。作付面積11アールで、1・5トンの出荷を見込んでいる。同センターに出荷したラッキョウは、漬物として加工される予定だ。
神奈川県厚木市飯山にある畑で、ラッキョウの収穫を行う生産者の穂坂紘志さん(29)は、「JAのサポートもあり、順調に生育し、収穫を迎えることができた。鳥獣被害に悩む地域に合った作付品目として、今後もラッキョウの作付けが広がってほしい」と話している。
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