給食で地元産黒毛和牛の高級ハンバーガー提供 コロナ禍の畜産農家支援 JA鳥取中央2020年7月9日
JA鳥取中央管内の北栄町学校給食センターは7月7日、コロナ禍で販売が停滞している牛肉の消費拡大を図るため、同町産の黒毛和牛を献立に起用。管内の肥育農家が育てている牛を給食で提供することで、命の大切さと、質が高い国産黒毛和牛のおいしさを生徒らに伝えた。
同給食センターは、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、地元の農畜産物を取り入れた給食を子どもたちに提供している。
この日は、北栄町内の小・中学校の全児童生徒と職員約1300食分の給食に同町内産の黒毛和牛75キロを使用。町内産の黒毛和牛は、ハンバーグにして、生徒たちが各自パンに挟んで食べる「北栄町産黒毛和牛ハンバーガー」として提供。また、ソースにも同町特産の北条砂丘ぶどうで作った「北条ワイン」を使うなど、ハンバーガーだけで単価は340円。普段の1食分の給食単価に相当する地産地消の高級メニューとなった。
当日は生産者を代表し、同町で肥育農家を経営するJA鳥取中央肉牛肥育生産部の山下剛生産部長が「農家は安全安心な牛肉を生産しています。美味しくたくさん食べてくれたらうれしい」と町内全校の校内放送で呼びかけた。
ハンバーガーをおいしそうにほおばっていた北栄町立大栄中学校3年生の梅津恋さん(=写真)は「地元の農家さんが育てた牛と聞いて親しみを感じた。お店で食べるのよりもおいしかった」と笑顔を見せた。
同給食センターでは7日~10日を「いいね!北栄町地元食材応援給食」として、地元の食材をふんだんに使った給食献立を作成。黒毛和牛のほかにも交付金を活用し、特産のすいか「大栄西瓜」やぶどう「デラウェア」も提供する。
同給食センターの稲井健二センター長は「この給食を通して、町内に肥育農家がいること、その一人ひとりが牛を大切に育てていることを子どもたちに知ってもらうことで、食と命の大切さを学んでほしい」と話した。
重要な記事
最新の記事
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日
-
厚木・世田谷・北海道オホーツクの3キャンパスで収穫祭を開催 東京農大2024年11月22日
-
大気中の窒素を植物に有効利用 バイオスティミュラント「エヌキャッチ」新発売 ファイトクローム2024年11月22日
-
融雪剤・沿岸地域の潮風に高い洗浄効果「MUFB温水洗浄機」網走バスに導入 丸山製作所2024年11月22日
-
農薬散布を効率化 最新ドローンなど無料実演セミナー 九州3会場で開催 セキド2024年11月22日
-
能登半島地震緊急支援募金で中間報告 生産者や支援者が現状を紹介 パルシステム連合会2024年11月22日
-
徳島県産食材をまるごと楽しむ「徳島食の博覧会2024」30日から開催2024年11月22日
-
総供給高と宅配が前年割れ 10月度供給高速報 日本生協連2024年11月22日
-
森林の遮断蒸発 激しい雨の時より多くの雨水を蒸発 森林総合研究所2024年11月22日