Z-GIS・Z-BFM操作研修会を開催 JA全農2020年7月16日
全農は、効率的な圃(ほ)場管理を実現する営農管理システム「Z-GIS」および農家の所得が最大となる営農計画案を作成できる営農計画策定支援システム「Z-BFM」の普及拡大を目的に、両システムの操作研修会を7月9日・10日の2日間にわたって開催した。
パソコンを前に、実際に操作方法を学ぶ受講生たち
受講者は営農・技術センターの職員、計40名。本来は全農県本部や事業所の担当者を対象にした研修会だったが、東京で新型コロナウイルスの感染者が再度増加に転じたため、営農・技術センター職員のみを対象とした研修会に変更した。参加できなかった職員には、後日動画配信をおこなった。
◆「Z-GIS」操作研修会:基本的な操作方法を確認
近年、農家の高齢化や労働力不足により、地域の担い手に農地が集積している。ひとつの経営体が管理する農地は増加する一方で、今まで実施していた白地図を利用した手作業の農地管理では到底追いつかない大面積であっても、「Z-GIS」を利用すれば、効率的な圃場管理が可能になる。
研修会では「Z-GIS」のダウンロードからポリゴン(地図上に圃場の形を表すためのデータ)の作成、その活用方法まで、受講者は基本的な操作方法を確認した。また、月額200円からサービスを利用できることや、Excelと地図情報を結びつけるシステムであるため、入力項目を利用者オリジナルで設定できることなど「Z-GIS」の特長を把握し、実際にJA・担い手へ推進することを前提とした研修となった。
◆「ZーBFM」操作研修会:農家手取り最大化に向けて
同研修会では、前半に「ZーBFM」の概要を学び、後半は操作研修を実施した。「ZーBFM」は、雇用人数や作付面積などの経営概況や労働条件を入力し、作付け品目を経営指標から選択して、農業所得が最大となる営農計画案を作成するシステム。「ZーBFM」を活用し、農家手取り最大化に向けて成果を上げた事例が増えている。
耕種総合対策部スマート農業推進室の平野室長は「全国で『ZーBFM』を使用した経営改善提案が行われている。皆さまにも、ぜひ優良事例となるような取り組みをしていただきたい」と述べた。「ZーBFM」で作成した経営計画が現場で活かされるということを再確認したうえで、受講者は操作研修に臨んだ。
「Z-GIS」と「ZーBFM」は、圃場管理・経営管理をするうえで、時間・労働力を効率化できる現場で役立つシステム。全農は、引き続き「Z-GIS」を核としたICT技術の活用に取り組んでいくとしている。
ソーシャルディスタンスを十分とった机の配置により受講
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