カルビーとホクレン 北海道農産物の振興で連携協定 第1弾は新感覚ポテトチップス2020年8月6日
カルビーとホクレンは8月5日、馬鈴しょなど北海道産農産物の振興に向けて、流通から商品開発までの事業全般について協業を進めるため連携協定を締結した。両者は連携を機に、お互いの強みを活かしながら、北海道農業の発展と国内農業の振興にもつながる協業モデルの構築をめざす。
連携により、国内最大手のスナック菓子メーカーで馬鈴しょの国内生産量の約17%(6分の1)を使うカルビーと、北海道で農業と経済を牽引する農協の連合会であるホクレンが、共通する事業基盤の強化に取り組む。
カルビーは、2030年に向けた長期ビジョン「Next Calbee 掘りだそう、自然の力。食の未来をつくりだす。」を策定し、ビジョン実現に向けた中期経営計画(2020年3月期~2024年3月期)に取り組んでいる。同連携は、中計で掲げる、国産馬鈴しょ調達量40万トン体制(2019年3月期比20%増)の確立に向けた大きな一歩となる。
カルビーは、さらなる産地分散を進め、安定的な調達体制の強化を図る。また、貯蔵や物流分野での連携に加え、ホクレングループの生産者が手掛ける馬鈴しょを使った「ポテトチップス」の商品化を推進。さらに、総菜・中食領域でのビジネスプラットフォームの構築や、馬鈴しょ以外の農産物を原料とする製品開発など、中計に盛りこまれた「新たな食領域」での事業確立をめざす。
一方、ホクレンは、北海道の農業を取り巻く環境は、海外生産者との競合や足元での営農形態が多様化するなど、大きな変化に直面する中、2019年の100周年を機にコーポレートメッセージ「つくる人を幸せに、食べる人を笑顔に」を設定。第13次中期計画(2019年4月~22年3月)では、「販売・購買・営農支援を三位一体とする事業運営」を深化させることを基本方針とした。
ホクレンは同連携を、農産物の流通量の確保や、生産者の経営安定化に向けた布石と位置付けており、カルビーとの貯蔵・物流分野におけるノウハウ共有、商品共同開発を通じた市場開拓を進めることで、第13次中期計画の最重要テーマである「生産基盤の維持・強化」に努める。
連携の第1弾として、ホクレンオリジナルブランドの馬鈴しょ「よくねたいも」(キタアカリ)を原料にした、新コンセプトのポテトチップス「CHIPS NEXT Original(チップス ネクスト オリジナル)」を、8月5日からオンライン限定で発売する。1袋50gで6袋セット(1944円、税込、送料別)
◎カルビー×ホクレン 連携事業 第1弾「CHIPS NEXT Original」
ホクレンオリジナルブランドの馬鈴しょ「よくねたいも」は、空気中の酸素や窒素、二酸化炭素等の成分を独自の技術により調整し鮮度を保つ貯蔵方法「CA(Controlled Atmosphere調整された空気)貯蔵」によりじっくりと貯蔵された馬鈴しょで、甘みと旨味があるのが特徴。その特徴を生かすため、味付けをしておらず、素材本来の甘みを味わうことができる。通常のカルビーの「ポテトチップス」よりも厚さがあり、ホクホクとした食感で食べ応えがある。パッケージは、クラフト包材を採用し、馬鈴しょの花のイラストを全面に配置した上質感のあるデザイン。好きな時に適量で楽しめる、便利なチャック付きのスタンドパック型。
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