新型コロナが第1位-農業・農村・JA5大ニュース2020年12月4日
JA全中の中家徹代表理事会長は12月3日の定例会見で2020(令和2)年の農業・農村・JA5大ニュースを発表した。1位は「新型コロナによる農業への大きな影響とその教訓」をあげた。
記者会見では背景のパネルでも「国消国産」を発信
新型コロナウイルス感染症の拡大は人々の暮らしと需要の急激な減退などで幅広く農業分野にも影響を及ぼした。中家会長は一方でマスク不足で明らかになったように、「これが食料だったらどうなっていたか」と国民が消費する食料は国内で生産する「国消国産」が重要だと話した。また、3密回避の観点からの田園回帰の潮流や、助け合う協同の心の見直しなどの動きも生まれていることも指摘した。
2位には3月に閣議決定した食料・農業・農村基本計画の実践が始まったことをあげた。コロナ禍で一部の国では食料の輸出規制も実施されたことから「改めて食と地域の持続をどう実現していくかが問われているとして、JAグループとしても基本計画に掲げられた事項の達成に向けて取り組みと話した。
3位は豪雨やCSF、鳥インフルエンザなどの災害。中家会長は「気候変動を実感している」と話し、災害強い産地づくりが求められていること、JAグループとしても復旧、復興に向けて全力を尽くすと述べた。また、鳥インフルエンザが4県で15例発生しており、早期発見・通報と飼養衛生管理基準の遵守徹底を、と現場に呼びかけた。
4位には「組合員調査最終結果公表、90%超が総合事業を支持」を選んだ。組合員調査は2018(平成30)年から2019(令和元)年にかけて実施し、390万人から回答を得た。結果は90%を超える組合員がJAの総合事業を支持した。中家会長は「対話こそ協同組合運動の原点、引き続きさまざまな声を受け止めて不断の自己改革に取り組んでいく」と改めて強調した。
5位には「各地のJAでユニークかつ新しい取り組みが行われる」を選んだ。コロナ禍で打撃を受けるなか、和牛でクラウドファンディングを行ったり、牛乳・乳製品ではツイッターでラッシーの作り方を発信するなど例を挙げ、各地でJAの若手職員が中心になって「創意工夫して消費拡大に取り組んでことは特筆すべきこと」と評価し、こうした活動を消費者に知ってもらい、農業の理解を広げる1年になったとし、「情報発信を強め農業・農村を支えたいと思っていただける方を1人でも増やしていきたい」と話した。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2024年7月16日
-
【注意報】イネカメムシ 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年7月16日
-
30年目を迎えたパルシステムの予約登録米【熊野孝文・米マーケット情報】2024年7月16日
-
JA全農、ジェトロ、JFOODOが連携協定 日本産農畜産物の輸出拡大を推進2024年7月16日
-
「雨にも負けず塩にも負けず」環境変動に強いイネを開発 島根大学・赤間一仁教授インタビュー2024年7月16日
-
藤原紀香がMC 新番組「紀香とゆる飲み」YouTubeで配信開始 JAタウン2024年7月16日
-
身の回りの国産大豆商品に注目「国産大豆商品発見コンクール」開催 JA全農2024年7月16日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」鹿児島県で黒酢料理を堪能 JAタウン2024年7月16日
-
【役員人事】ジェイエイフーズおおいた(6月25日付)2024年7月16日
-
【人事異動】ジェイエイフーズおおいた(4月1日付)2024年7月16日
-
日清食品とJA全農「サプライチェーンイノベーション大賞」で優秀賞2024年7月16日
-
自然派Style ミルクの味わいがひろがる「にくきゅうアイスバー」新登場 コープ自然派2024年7月16日
-
熊本県にコメリパワー「山鹿店」28日に新規開店2024年7月16日
-
「いわて農業未来プロジェクト」岩手県産ブランドキャベツ「いわて春みどり」を支援開始2024年7月16日
-
北海道で農業×アルバイト×観光「農WORK(ノウワク)トリップ」開設2024年7月16日
-
水田用除草ロボット「SV01-2025」受注開始 ソルトフラッツ2024年7月16日
-
元気な地域づくりを目指す団体を資金面で応援 助成総額400万円 パルシステム神奈川2024年7月16日
-
環境と未来を学べる体験型イベント 小平と池袋で開催 生活クラブ2024年7月16日
-
ポーランドからの家きん肉等の一時輸入停止を解除 農水省2024年7月16日
-
JAタウンのショップ「ホクレン」北海道産メロンが当たる「野菜BOX」発売2024年7月16日