医療用資材の支援を コロナ拡大で高騰 文化厚生連が要請2020年12月25日
新型コロナウイルスが蔓延し、病院などで使う医療資材の不足・高騰が深刻になっている。JA厚生連の病院などに医療資材を斡旋・供給する日本文化厚生連は、12月16日、医療用物資に関する要望書を厚労省に提出し、支援を求めた。要望は8月に次いで2回目。
青はプラスチック手袋、オレンジはニトリル手袋、灰色は平均
医療資材では、医療用手袋を中心に感染防護資材の急騰が続き、「病院の経営面から受け入れがたい状況にある」として、早急な支援を要請した。医療用プラスチック手袋・ニトリル手袋は、今年の4月を100として、9月から値上がりが始まり、来年1月分は350まで高騰。種類によっては400を超えるものもある。医療資材では、医療用手袋を中心に感染防護資材の急騰が続き、「病院の経営面から受け入れがたい状況にある」として、早急な支援を要請した。医療用プラスチック手袋・ニトリル手袋は、今年の4月を100として、9月から値上がりが始まり、来年1月分は350まで高騰。種類によっては400を超えるものもある。
このため要望では、「新型コロナウイルス感染症医療機関等情報支援システム(G-MIS)」を運用した緊急配布対策の継続・充実を求めた。このなかで、医療用手袋とN95マスクの確保対策とあわせて、通常の購入ルートでの感染防護資材の価格高騰の監視と、適正化を要請した。
また、緊急配布の対象医療機関は新型コロナウイルス感染症受け入れ病院、PCR検査実施病院になっているが、この対象を、緊急医療などを担う公的医療機関全体に広げるとともに検診・介護施設、訪問看護などの事業所にも、医療機関と同様の支援を求めた。
このほか、患者や要介護者が安心して施設を受診・利用できるように、(1)医療・看護機関。施設は感染の危険があるという誤解で、治療の中断や受診・利用が制限されなないよう、国民の啓発に努める、(2)医療・介護関係者やその家族に対する偏見・差別の実態を早急に調査し、改善と、啓発活動を強化する、(3)コロナ禍のもとでの高齢者医療などの自己負担が増え、受診抑制と健康悪化にならないよう、拙速な制度見直しを凍結する、などを挙げている。
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