鹿児島の市来農芸高校が総合2連覇 第4回和牛甲子園 JA全農2021年1月18日
JA全農が主催する第4回和牛甲子園が1月15日、東京都内で開かれ、鹿児島県立市来農芸高校が総合評価部門で最優秀賞に輝き、連覇を達成した。
鹿児島県立市来農芸高校の畜産部員
和牛甲子園は和牛を肥育する全国の農業高校の「高校牛児」たちが、自分たちで育てた和牛の肉質と日頃の取り組み内容を競う大会で、第4回は過去最多となる19県33校が出場し、47頭の和牛が出品された。
今年の和牛甲子園は、新型コロナウイルスの影響でオンラインで開催され、アグベンチャーラボ(東京都千代田区)と東京都中央卸売市場食肉市場(東京都港区)をつなぎ、高校牛児たちは各学校からリモートで参加した。
鹿児島県立市来農芸高校は「牛と共に夢叶える~安全な鹿児島黒牛の生産を目的とした健康な牛づくりの取り組み~」と題し、尿Phの上昇で尿石症を患っている牛に利尿剤を投与することで、数値のコントロールに成功した事例やトウモロコシときな粉を給餌し、肉の旨みにつながるオレイン酸を増やす取り組みを発表。この内容が評価され、飼養管理の工夫などを発表する取組評価部門、さらに肉質を競う枝肉評価部門の両部門で最優秀賞を受賞した。
総合最優秀賞となった同校畜産部員は「2連覇と完全制覇を目標としていたのでとてもうれしい」と連覇の喜びを表現。「取組評価部門で健康な牛づくりを目指し、その結果を枝肉評価部門で出すことができた。これからも部員全員でチャレンジを続けていきたい」と3連覇に向けた意気込みを語った。
主催者のJA全農齊藤良樹常務理事は「昨年は新型コロナウイルス感染拡大、家畜疾病や自然の驚異を改めて感じる年となったが、高校牛児の皆さんは休校などの試練を乗り越え、多くの人の助けや支えがあり今日を迎えることができたと思います」と話し、「牛飼いを通じてさまざまな経験を重ねてきた高校牛児の皆さんが、将来の職業に牛飼いを選択することは私たちにとって大きな喜びになる。これからも高校牛児を全力で応援してきたい」と高校生の未来にエールを送った。
【総合評価部門】
◎最優秀賞:鹿児島県立市来農芸高校
JA全農が主催する第4回和牛甲子園が1月15日、東京都内で開かれ、鹿児島県立市来農芸高校が総合評価部門で最優秀賞に輝き、連覇を達成した。
◎最優秀賞:鹿児島県立市来農芸高校
◎優秀賞:愛知県立渥美農業高校、山口県立大津緑洋高校
◎優良賞:佐賀県立唐津南高校、山形県立村山産業高校、岩手県立水沢農業高校
◎審査委員特別賞:鹿児島県立鹿屋農業高校
◎高校牛児特別賞:鹿児島県立市来農芸高校
【枝肉評価部門】
◎最優秀賞:鹿児島県立市来農芸高校
◎優秀賞:栃木県立鹿沼南高校、岐阜県立飛騨高山高校
◎優良賞:岩手県立水沢農業高校、島根県立出雲農林高校、鹿児島県立鹿屋農業高校
◎審査委員特別賞:岩手県立水沢農業高校
大会は各校オンラインで参加
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(103) -みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(13)-2024年7月20日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(19)【防除学習帖】 第258回2024年7月20日
-
土壌診断の基礎知識(29)【今さら聞けない営農情報】第259回2024年7月20日
-
コメの先物取引は間違い【原田 康・目明き千人】2024年7月20日
-
(393)2100年の世界【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月19日
-
【'24新組合長に聞く】JA鹿児島きもつき(鹿児島) 中野正治組合長 「10年ビジョン」へ挑戦(5/30就任)2024年7月19日
-
冷蔵庫が故障で反省【消費者の目・花ちゃん】2024年7月19日
-
農業用ドローン「Nile-JZ」背の高いとうもろこしへの防除も可能に ナイルワークス2024年7月19日
-
全国道の駅グランプリ2024 1位は宮城県「あ・ら・伊達な道の駅」が獲得 じゃらん2024年7月19日
-
泉大津市と旭川市が農業連携 全国初「オーガニックビレッジ宣言」2024年7月19日
-
生産者と施工会社をつなぐプラットフォーム「MEGADERU」リリース タカミヤ2024年7月19日
-
水稲の葉が対象のDNA検査 期間限定特別価格で提供 ビジョンバイオ2024年7月19日
-
肩掛けせず押すだけで草刈り「キャリー式草刈機」販売開始 工進2024年7月19日
-
サラダクラブ三原工場 太陽光パネルの稼働を開始2024年7月19日
-
「産直アウル」旬の桃特集 生産者が丹精込めて育てた桃が勢揃い2024年7月19日
-
「国産ももフェア」直営飲食7店舗で25日から開催 JA全農2024年7月19日
-
「くまもと夏野菜フェア」熊本・博多の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年7月19日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(1)地域住民とともに資源循環 生ごみで発電、液肥化2024年7月18日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(2)大坪康志組合長に聞く 「農業元気に」モットー2024年7月18日
-
【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 栽培地域全域で多発のおそれ 既に食害被害の作物も 群馬県2024年7月18日