組合員との関係強める 村松二郎全国森林組合連合会会長2021年1月22日
緊急特集「JA対話運動」を企画するに当たり、同じ農山村地域を基盤とする協同組合組織である森林組合の全国組織、全国森林組合連合会の村松二郎・代表理事会長から、質問に答える形でコメントをもらった。
![全国森林組合連合会 村松二郎会長](https://www.jacom.or.jp/noukyo/images/toku21012233_2.jpg)
村松二郎会長
――同じ協同組合組織として、JAグループの「自己改革」「組合員調査」をどのように評価しますか。
JAは、農山村地域に根差した協同組合であり、自己改革以前の組合員との関係が希薄であったとは考えておりません。今回、JA役職員と606万組合員が自己改革について直接対話され、390万組合員から回答が寄せられたという事実がこれを示していると思います。組合員との対話は協同組合活動の原点であるとはいえ、これだけの規模で対話と調査をやり抜かれたことには、感嘆を禁じ得ません。
また、9割を超える方々がJAを必要な存在と認識し、改革の方向についても大多数の方が期待を寄せ、改善を実感する結果が示されており、JAと一体となって改革を進めたいと組合員が高く評価されたものと思います。
これは、政府の農協改革の流れはありながらも、JA自らが創造的自己改革として検討・対話・実践を重ねてこられた成果であると思います。
現在、森林組合においても次期系統運動の検討に入っており、JAの創造的自己改革も参考に、組合員に信頼される組織づくりや、森林管理体制や販売力の強化などに取り組んでいく考えです。
――組合員調査は、組合員との対話運動として実施しました。組合員との関係強化についてどのように考えますか。
森林組合は、組合員である森林所有者から委託を受け、森林の管理を行っており、個別の施業提案や座談会での合意形成などを通じ、組合員との対話を行ってきました。
一方、組合員の高齢化や不在村森林所有者の増加、木材価格の低迷などに伴い、残念ながら「山離れ」もみられます。
こうした中、森林組合法が改正され、いわゆる後継者規定が改められるなど、若年層や女性の参画を見据えた組合員資格の拡大が図られることとなりました。
現在、森林経営管理制度にかかる森林所有者への意向調査の実施や、都市部に居住する森林所有者と地方の森林組合をつなぐ「ふるさと森林相談会」を開催するなど、一つひとつ取り組みを進めているところです。
今回のJAと組合員との対話運動から大変刺激を受けており、さまざまな形で組合員との関係を深めていく考えです。
重要な記事
最新の記事
-
「Webマイページ」操作ガイドを表示するサポート機能を導入 JA共済連2024年7月23日
-
【人事異動】JA共済連(8月1日付)2024年7月23日
-
もみ殻が燃料 バイオマス地域熱供給プラント 秋田県大潟村で竣工 シン・エナジー2024年7月23日
-
トマトの免疫システムを回避する病原菌の変異メカニズムを解明 摂南大学2024年7月23日
-
「お料理セット」10周年 年間約1000万点に成長 利用感謝で肉増量 パルシステム2024年7月23日
-
【特殊報】タマネギえそ条斑病 県内で初めてタマネギほ場で確認 和歌山県2024年7月22日
-
【注意報】早期水稲に斑点米カメムシ類 栽培地域で多発のおそれ 熊本県2024年7月22日
-
【注意報】周辺草地と本田で斑点米カメムシ類が多発 適期防除を 宮城県2024年7月22日
-
国際協同組合デー「私たちは幸せに生きることはできない」 パレスチナの協同組合連合会2024年7月22日
-
外国法人が議決権持つ法人の農地取得 累計0.6ha 2023年 農水省調査2024年7月22日
-
外国資本による森林取得 累計で2868ha 林野庁2024年7月22日
-
「みどり戦略」実践へ 農業を次代につなぐ 農水省・久保牧衣子氏【全中教育部・オンラインJAアカデミー】2024年7月22日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」鹿児島県「たわわタウン谷山」で買い物とランチを満喫 JAタウン2024年7月22日
-
JR大阪駅で「みのりみのるマルシェ 岡山の実り」27日に開催 JA全農2024年7月22日
-
植物病害を発生拡大予測する数理モデル開発 トマトかいよう病の防除対策開発へ 農研機構2024年7月22日
-
農薬出荷数量は6.1%減、農薬出荷金額は3.8%減 2024年農薬年度5月末出荷実績 クロップライフジャパン2024年7月22日
-
「第3回全農 全日本中学生カーリング選手権大会」新潟で26日から開催2024年7月22日
-
令和6年度「TOYOHASHI AGRIMEETUP」始動 第1回交流会の参加者募集 愛知県豊橋市2024年7月22日
-
福島県南相馬市「みらい農業学校」第2期入学生の募集を開始 マイファーム2024年7月22日
-
独自技術で水田の中干しを測定 北海道岩見沢市で実証実験 ソラテクノロジー2024年7月22日