「アバター店員」が接客 JAひまわりグリーンセンター音羽で実証実験実施2021年2月10日
ソーシャルデザインカンパニーのHEROES(株)は、愛知県豊川市のJAひまわりグリーンセンター音羽で、弁当や惣菜を委託販売しているケイフードサービスと共同でHEROESが開発したアバターコミュニケーションプラットフォーム「AvaTalk(アバトーク)」を活用し、アバターがすすめる商品を案内する“アバター店員”の実証実験を2020年11月から約3か月間実施した。

ケイフードサービスは、2020年4月からJAひまわりの店内に webカメラを設置して購入者の動向を調査。「丼ぶり人気があること」「夕方まで売れないもの」「購入時間帯の年齢層」などの情報を得ることができ、結果として売上の向上、新商品開発に繋げることができた。
今回はそれに加えて、消費者のニーズを"直接"に聞きだすため、遠隔対面の販売員がモニターで接客するアバター店員の導入を決定。遠隔対面販売員がモニターで接客するアバター店員の導入により、利用者は店頭で、弁当の味や、こだわりなど、表示されていない情報を直接質問することができる。実際に利用した消費者からは「そんなに違和感ない」「聞きたいことを質問できてよかった」などの感想があった。

「AvaTalk」は、お互いの表情と連動したアバターを介して話し(Talk)をする「対話ツール」。個人が特定されないことから、初対面でも相手の身なりや表情を気にすることなく会話に集中できる効果がある。また、ケイフードサービスとHEROESは個人が特定されない利点を生かし、いずれは自宅や療養先から就労困難者にアバター店員になってもらうことで、自宅で接客対応ができるバリアフリー社会の創造をめざしている。
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