給付還元利率 「制度」で0.65%-JA全国共済会2021年3月9日
JA全国共済会(一般財団法人全国農林漁業団体共済会)は3月4日の通常総会で令和3年度の給付還元利率や事業計画などを決めた。
令和3年度の給付還元利率は「制度」(職員の退職金財源の積み立て)は前年度比▲0.05%の0.65%、「施設」(個人の財産形成のためなどの積み立て)は同▲0.10%の0.55%と決定した。いずれも引き下げとなるが、給付還元安定準備金の活用で市場実勢(1月末長期金利:0.05%)を上回る還元を継続する。
事業計画では拡大契約口数を130万口、管理設計利用率90%を目標とした。管理設計とは、個人ごとの退職金要支給額に見合った「制度」の掛金額を算出するための試算。加入団体が掛金額を設定する際の目安となる。
また、「制度」未利用JAの解消や、JA等の関連会社の新規加入に向けた事業推進の展開や、コロナ禍をふまえた推進体制構築のためのJA都道府県中央会とのさらなる連携の強化なども進める。
JA全国共済会の総資産額は5175億円でJAの退職給付債務額の約47%に相当する。(令和3年1月末、以下同)JAの加入率は94.3%。「制度」と「施設」への100%加入実現県は30都府県で前年度より2県増えた。掛金収入は236億円で新規加入者数は6869人。退職者数は6431人で退職給付金支給額は241億円だった。
資産は国内円建て債を中心にしたクーポン収入が主体。保有債券の格付けはA格以上比率90%以上を維持し信用リスクを管理している。また、運用資産の減価と金利リスク等の発生時の給付保証に備えるための「事業強化準備金」を積立てており、令和2年度末では322.9億円となる見込み。令和3年度以降の安定的な給付還元に備えるための「給付還元安定財源(一般正味財産額から還元財源としない準備金を控除した額)」は147.4億円となる見込み。
なお、臨時理事会で久保信春専務理事の退任にともなう専務理事の互選が行われ以下のように選任された。
▽専務理事(常務理事)武子義信
▽常務理事:平松宏二(新任)
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】タマネギえそ条斑病 県内で初めてタマネギほ場で確認 和歌山県2024年7月22日
-
【注意報】早期水稲に斑点米カメムシ類 栽培地域で多発のおそれ 熊本県2024年7月22日
-
【注意報】周辺草地と本田で斑点米カメムシ類が多発 適期防除を 宮城県2024年7月22日
-
国際協同組合デー「私たちは幸せに生きることはできない」 パレスチナの協同組合連合会2024年7月22日
-
外国法人が議決権持つ法人の農地取得 累計0.6ha 2023年 農水省調査2024年7月22日
-
外国資本による森林取得 累計で2868ha 林野庁2024年7月22日
-
「みどり戦略」実践へ 農業を次代につなぐ 農水省・久保牧衣子氏【全中教育部・オンラインJAアカデミー】2024年7月22日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」鹿児島県「たわわタウン谷山」で買い物とランチを満喫 JAタウン2024年7月22日
-
JR大阪駅で「みのりみのるマルシェ 岡山の実り」27日に開催 JA全農2024年7月22日
-
植物病害を発生拡大予測する数理モデル開発 トマトかいよう病の防除対策開発へ 農研機構2024年7月22日
-
農薬出荷数量は6.1%減、農薬出荷金額は3.8%減 2024年農薬年度5月末出荷実績 クロップライフジャパン2024年7月22日
-
「第3回全農 全日本中学生カーリング選手権大会」新潟で26日から開催2024年7月22日
-
令和6年度「TOYOHASHI AGRIMEETUP」始動 第1回交流会の参加者募集 愛知県豊橋市2024年7月22日
-
福島県南相馬市「みらい農業学校」第2期入学生の募集を開始 マイファーム2024年7月22日
-
独自技術で水田の中干しを測定 北海道岩見沢市で実証実験 ソラテクノロジー2024年7月22日
-
晴れの国おかやま「フルーツ食堂」桃とぶどうの定食を期間限定で提供2024年7月22日
-
完全人工光型植物工場の市場規模 前年度比99.0%見込 植物工場市場に関する調査 矢野経済研究所2024年7月22日
-
霧のいけうち「施設園芸・植物工場展」に出展 微細ミストシステムなど紹介2024年7月22日
-
農作業事故をVRで体験 宇都宮大学で農作業安全授業を開催 JA共済連2024年7月22日
-
農業専門求人サイト「あぐりナビ」10周年記念キャンペーン実施 アグリメディア2024年7月22日